2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K14362
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
篠原 隆司 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30322770)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 始原生殖細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
始原生殖細胞を異なったステージの発生段階にあるマウスから回収し、ケミカルライブラリーによる増殖スクリーニングの予備アッセイの構築を行った。具体的にはEnhanced green fluorescence protein を発現するトランスジェニックマウスをメスマウスと交配し、胎生8.5, 10.5, 12.5日の始原生殖細胞を細胞特異的な表面マーカー分子(SSEA-1抗原)を指標にしてFACS Divaにより純化した。回収された細胞はIsocove MEMを基礎とするマウスgermline stem (GS)細胞の培地に懸濁し、96穴プレートに1穴あたり100, 1000, 10000個で細胞培養を行った。96穴プレートにはあらかじめ始原生殖細胞の培養に有効とされているフィーダー細胞(STO細胞、Sl-220細胞、15P1細胞)を準備しておき、マイトマイシンC処理により不活化処理を行い、この実験系で細胞が生存する最適条件の検討を行った。細胞の生存はコンピューターによる自動計測で確認し、培養開始後10日目に結果を判定した。これまでの始原生殖細胞の増殖に有効であるとされるSteel factor, fibroblast growth factor2, leukemia inhibitory factor, bone morphogenic protein 4などのサイトカインを中心としてスクリーニングを行い、生存期間がどのくらいの長さになるのかについて定量的に解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初年度中に予定していた実験を終了することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は上記で確立した培養条件を用いてケミカルライブラリーおよびshort hairpin RNAを用いて始原生殖細胞の生存を促す分子の同定を試みる。
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Causes of Carryover |
予定した金額よりも低い価格で実験系を構築することができたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
残りの金額を用いてより多くの種類の化合物とshRNAをスクリーニングする予定である。
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