2017 Fiscal Year Annual Research Report
Genetic engineering of primordial germ cells for germline modification
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15K14362
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
篠原 隆司 京都大学, 医学研究科, 教授 (30322770)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | Kit |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は始原生殖細胞を用いた発生工学の基盤技術を開発する目的で研究を行った。これまでに研究代表者は合計約3000個の化合物もしくはサイトカインを用いて始原生殖細胞の増殖刺激を示す実験系条件設定を行った。このうち、2個については多能性幹細胞への変化を促すものであり、この細胞を用いて遺伝子欠損を行うことに成功した。残り10個については一定の期間は増殖刺激を行うことができたが、長期に渡る培養は困難であった。これは細胞培地に含まれていた血清が原因であることが無血清培地との比較実験より明らかになった。無血清培養により5個の分子については血清を含んだ培地で培養したときと同様に一過性の増殖のみを示すものであった。しかしながら、残った5個については2ヶ月以上に渡り培養することが可能であった。そこで、この細胞から子孫を作成することができるか否かを確認する目的で、不妊マウスの精巣内への移植実験を行った。この実験では先天的に生殖細胞を欠損しているKit変異体マウス(WBB6F1-W/Wvマウス; 以下Wマウスとして省略)をホストマウスとして用いた。Wマウスが5-10日齢の幼若な時期に培養を行った細胞を、それぞれの分子に対して3匹以上のホストマウスを用いてマイクロインジェクションを行った。移植後2ヶ月後にこのホストマウスを屠殺し、その精巣を回収し、切片を作成し解析したが、いずれのホストマウスの精巣にも精子を認めることができなかった。この実験では精子形成が成功しなかったため、培養細胞には精子幹細胞活性が存在しないことが明らかになった。
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[Journal Article] Transfer of a mouse artificial chromosome into spermatogonial stem cells generates transchromosomic mice.2017
Author(s)
Shinohara, T., Kazuki, K., Ogonuki, N., Morimoto, H., Matoba, S., Hiramatsu, K., Honma, K., Suzuki, T., Hara, T., Ogura, A., Oshimura, M., Kanatsu-Shinohara, M., and Kazuki, Y.
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Journal Title
Stem Cell Reports
Volume: 9
Pages: 1180-1191
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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