2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K14421
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
花田 耕介 九州工業大学, 若手研究者フロンティア研究アカデミー, 准教授 (50462718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 有王 九州工業大学, 若手研究者フロンティア研究アカデミー, 研究員 (90739541)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 植物 / ペプチド |
Outline of Annual Research Achievements |
ペプチド添加によって明白な成長促進および成長抑制を示す各1個のペプチドに着目する。そのペプチドをコードする遺伝子とレポーター遺伝子を融合させた形質転換体を構築する。これらの形質転換体を用いて、ペプチドの発現部位と作用部位が異なるかを調べる。さらに、ペプチドのシグナル伝達を作動させる鍵となる遺伝子を同定するために、EMS処理した多数の変異体にペプチドを投与し、表現型を示さないDNA変異部位を次世代シークエンス解析で決定する。この候補遺伝子とペプチドが、物理的な相互作用があるかを実験で明らかにする。これらの結果を総合し、ペプチド性遺伝子の発現組織、分泌型ペプチドの移動経路、ペプチドと結合することでシグナル伝達を行う遺伝子の同定、というペプチドのシグナル伝達の全容を明らかにすることを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
着目するペプチドが、葉脈で発現していることを明らかにした。それらのぺプチド添加すると過剰発現体と同様の生理活性を示すことを明らかにした。ペプチドと結合すると考えられる受容体タンパクも推定できているので順調に研究が推進されているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
受容体タンパクと対象ペプチドに物理的な相互作用があることを確かめるために、ペプチドにFLAG等の標識タグを融合したタンパク質と受容体とHALOを融合したタンパク質をタバコの葉に過剰発現させる。その後、HALOを持つタンパク質を超遠心によって分離し、その画分にペプチドと融合しているペプチドが存在するかをWestern-Blottingで相互作用しているペプチドの検出そのものを目指す。また、物理的な結合をする遺伝子の機能が未知である場合は、ペプチドと同じ生理活性の有無を確認するために、その遺伝子の過剰発現体および遺伝子欠損体を構築し、その表現型の観察を行う。
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