2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K14531
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
上野 博夫 関西医科大学, 医学部, 教授 (60332368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
厚海 奈穂 関西医科大学, 医学部, 研究員 (90612151)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 幹細胞 / 発生 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度の研究によって、①2種類のマーカー遺伝子共陽性細胞を特異的に標識するレポーターコンストラクトを作製した。このコンストラクトをRosa26tkneoベクターに組み込み、コンストラクトが機能することをCos7細胞に一過性発現することで確認した。またこのコンストラクトをR1 ES細胞のRosa26領域にノックインしたクローンを得た。 ②GFP, mCerulean, mOrange, mCherryに加えmKeima有する5色レインボーコンストラクトを作成した。このコンストラクトをRosa26tkneoベクターにノックインしたR1 ES細胞を得た。当初の予定ではこのコンストラクトをRosa26領域を含むBACクローンに挿入しBACトランスジェニックマウスを得る予定であったが、この方法が機能しなかったため、方針を転換し、同じコンストラクトを、制限酵素サイトを利用して2つ、ないし3つ直列に結合したコンストラクトを構築し、全体をRosa26tkneoベクターに組み込んだコンストラクトを作成した。これをR1 ES細胞のRosa26領域にノックインし、個体化すればそれぞれ15色、ないし35色レポーターマウスとなる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本学動物実験施設にて感染事故が起こり、約6ヶ月に渡り実験マウスの使用が制限されたことにより、作成したコンストラクトの個体化の部分に遅れが生じている。しかしコンストラクトの作成自体はほぼ順調であり、予定通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
本学動物実験施設の感染事故は既に終息し、実験マウスを用いた研究を実施できる体制を再構築したため、平成27年度に作成したレポーターマウスのコンストラクトをES細胞にノックインし、得られたクローンをC57/BL6マウス由来の胚盤胞に注入し、偽妊娠マウスの子宮に移植することでキメラマウスを得、このキメラマウスをC57/BL6マウスと交配することで個体化する。樹立したレポーターマウスをRosa26-CreERT2マウス, Rosa26-Flpeマウスなどと交配し、コンストラクトが個体レベルにて機能する事を証明する。
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Causes of Carryover |
平成26年7月に関西医科大学動物実験施設にて研究代表者グループの飼育するSPFマウスの飼育室にて他室から伝搬した消化管原虫の感染事故が発生し、新規マウス作成に関わる実験が中断した。当該SPFマウス室のマウスの殺処分、飼育室の消毒過程を経て平成26年12月より順次研究に必要なマウスの再立ち上げを施行中であり、その後は順調に推移している。しかし5ヶ月の飼育室使用中断とマウスの再立ち上げなどで研究計画が遅れた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記感染事故は鎮静化し、マウス再立ち上げが順調に進んでおり、現在では研究の施行に問題は無い。平成26年度の後半に行う予定であった、作成したベクターをノックインしたES細胞の個体化作業から順次進行中である。
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[Journal Article] Maintenance of sweat glands by stem cells located in the acral epithelium2015
Author(s)
Shuichi Ohe, Toshihiro Tanaka, Hirotsugu Yanai, Yoshihiro Komai, Taichi Omachi, Shohei Kanno, Kiyomichi Tanaka, Kazuhiko Ishigaki, Kazuho Saiga, Naohiro Nakamura, Haruyuki Ohsugi, Yoko Tokuyama, Naho Atsumi, Hiroko Hisha, Naoko Yoshida, Keiki Kumano, Fumikazu Yamazaki, Hiroyuki Okamoto, Ueno H.
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Journal Title
Biochem Biophys Res Commun
Volume: 3
Pages: 333–338
DOI
Peer Reviewed
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