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2015 Fiscal Year Research-status Report

咀嚼による肝臓・消化器機能の制御と生活習慣病予防に関する分子栄養学

Research Project

Project/Area Number 15K14731
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

小田 裕昭  名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (20204208)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
Keywords咀嚼 / 生活習慣病 / 肝機能 / 消化器機能
Outline of Annual Research Achievements

前歯仮歯樹脂固定による奥歯咀嚼抑制ラットに生体異物であるクロレトンを混ぜた食餌(粉末食)を与え、マイルドな肝障害を誘発する。生体異物のクロレトンは、肝薬物代謝系を誘導し、脂肪肝と肝障害を誘導する。対照群には、粉末食を固めた固形食を与えた。実験群として計4群を設けた。
この条件で2週間飼育後にサンプリングを行った。血清ALT、ASTを測定し、肝臓切片のヘマトキシリン・エオシン染色を行い、肝障害をNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の判断基準に準拠し、定量的に判定する予定であった。これまで何度もか実験を行いクロレトンによる肝障害を観察してきたが、本実験ではクロレトンによる肝障害がわずかに起こっただけであった。その原因はよくわからないが、このような事情のため咀嚼の影響を十分に評価できる実験にならなかった。現在、再度クロレトンの投与量を検討する実験を行っており、再度同じ実験を行う予定である。
高コレステロール食による、高コレステロール血症へ与える咀嚼の影響を検討するための実験を開始した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

マイルドな薬物性肝障害を誘発して咀嚼の影響を評価しようとしたが、今回に限り肝障害がわずかしか起きなかった。その原因は現在のところ不明であるが、そのため咀嚼の影響を評価できなかった。そのためクロレトンの投与量を検討するところからはじめる必要が生じたため、少し遅れる結果となった。さらに、予備実験で、長期飼育が可能か調べたところ、ラットの歯はどんどん伸びてくるため、樹脂固定すると先端が削られないため伸びすぎて、歯が折れることもあることがわかった。このように新しく開発した実験系には問題も見つかることがあるが、それもすぐに対応している。

Strategy for Future Research Activity

平成27年度に行うはずであったクロレトンの実験のクロレトン投与量を再度設定したので、それで同じ実験を行う。
平成28年度は前歯仮歯樹脂固定による奥歯咀嚼抑制ラットにエタノールを隔日に胃内投与し胃潰瘍を誘発させる。咀嚼抑制ラットには、粉末食を与え、対照群には粉末食を固めた固形飼料を与える。実験群として4群を設ける。
エタノールを与えて1週間後に胃を摘出し、まずは目視で組織障害を評価する。次に組織切片をヘマトキシリン・エオシン染色、アザン染色により、障害と回復を評価する。屠殺直前にインビボBrdU投与し、その後組織切片の免疫染色により修復能(細胞増殖能)を測定する。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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