2016 Fiscal Year Annual Research Report
What made fishes to invade land
Project/Area Number |
15K14790
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
石松 惇 長崎大学, 海洋未来イノベーション機構, 教授 (00184565)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 生態・行動 / マッドスキッパー / 進化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年9月23日~30日、および12月1日~8日にベトナムSoc Trang省のMoO干潟で調査を行うとともに、6月3日~9日および上記の2回の調査時にはメコン河をカンボジア国境近くまで遡って、淡水域のマッドスキッパー調査を実施した。MoOでは2015年の調査時と同じく、次の5種についてビデオ撮影と採集を行った。Boleophthalmus boddarti, Oxuderces nexipinnis (O. dentatusが2016年の論文で新学名に変更された) Periophthalmodon schlosseri, Periophthalmus chrysospilos, Scartelaos histophorus
行動解析の結果、Periophthalmodon schlosseri, Periophthalmus chrysospilosおよびBoleophthalmus boddartiの3種は陸上滞在の時間が長く、Oxuderces nexipinnisはほとんど水中で生活していること、Scaretlaos histophorusは両者の中間に位置する結果となった。
沿岸から直線距離で約150キロのメコン河上流域までにPeriophthalmodon septemradiatusの生息を確認した。生息域の表層水塩分はゼロであり、調査日には約2mの潮汐の影響によると思われる水位変動を確認した。マッドスキッパーがこのように沿岸から遠く離れた地点にまで生息することを確認したのは、本研究が初めてである。
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Research Products
(4 results)