2015 Fiscal Year Research-status Report
多重免疫・多重スクリーニング法を用いた犬T細胞型リンパ腫の抗体医薬標的分子の同定
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15K14870
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
水野 拓也 山口大学, 共同獣医学部, 教授 (90398826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻本 元 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (60163804)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 犬 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、浮遊細胞を用いた細胞ELISAのスクリーニング方法を樹立した。当初条件検討などに戸惑ったが、通常の付着細胞を用いたスクリーニングと同様の系を確立することができた。内容としては、犬リンパ腫細胞株を用いて、培養プレートをある試薬によってコートすることにより、細胞を付着状態にし、それによって浮遊細胞ELISA系として確立できた。また同時に予定にあった細胞傷害性を示す抗体のスクリーニング方法も確立した。また、当初の予定であったリンパ腫を用いた多重免疫を実施する前の、preliminaryな実験として、犬悪性黒色腫細胞株を複数用いた多重免疫を実施し、用いた細胞株に共通に反応する抗体の取得に成功した。これらも同時に解析中であり、本来の研究計画にはなかった犬悪性黒色腫細胞に対する抗体療法も本研究計画が終わるまでに確立できる可能性がでてきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実績のところにあるように、条件検討に戸惑ったため当初より若干遅れているが、すでに現在スクリーニングに入るところであり、それほど大きな遅れにはなっていない。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの計画通り、スクリーニングをするところであり、そこから得られた抗体の認識する抗原の同定などを実施していく予定である。
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Causes of Carryover |
実績のところにあるように、多少の遅れが生じているので、スクリーニングに使用する予定の試薬代が次年度に繰り越しになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
計画にあるように、若干の遅れなので、予定どおり使用する。
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