2016 Fiscal Year Research-status Report
医療用漢方薬を用いた前立腺がんIMRTによる有害事象軽減及び線量増加の研究
Project/Area Number |
15K14970
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
田原 誉敏 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (30548772)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 前立腺がん / 強度変調放射線治療 / 大建中湯 / IMRT / DKT |
Outline of Annual Research Achievements |
前立腺がんに対する放射線治療は米国が世界一位の治療症例数を誇っている。直腸出血をはじめ晩期有害事象が起こることが知られている放射線治療である。有害事象を軽減する方法は直腸容積を減らし前立腺への放射線治療の精度を高める事が重要である。 今後上市予定の医療用漢方薬を用いて晩期有害事象低下の科学的根拠を示すことが出来れば、その臨床的意義や国際的な市場規模から考え、本邦からの結果が示す意義は極めて大きいと考える。 医療用漢方薬で消費頻度の高い大建中湯は、腸閉塞などに用いられる漢方薬である。近年本邦より臨床試験が組まれ、客観的な臨床データが報告される傾向となっている。また、医療用漢方薬の米国上市計画が進んでいる。 前立腺がん放射線治療において大建中湯を投与した群及び非投与群で晩期有害事象の原因となる項目(線量分布や前立腺移動量・直腸体積)を全例CTで解析することである。臨床客観性の低い漢方薬をデジタルデータ化で評価できる点も独自性の高い研究である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
全てのデータが出揃っており解析も終了しているので論文化を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年北米放射線学会にエントリーを行った。全てのデータが出揃っており解析も終了しているので論文化を行う予定である。
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Causes of Carryover |
現在研究項目のデータが出揃った段階であり次年度で統計解析を試みより洗練された研究として英語での論文発表を行いたいと考えている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度で統計解析及び論文作成、査読などを計画している。そのための使用額が必要である。
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Research Products
(2 results)