2015 Fiscal Year Research-status Report
腫瘍の検出と治療を同時に可能にする革新的光増感有機ビスマス分子の開発
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15K14981
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
平山 祐 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教 (10600207)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 有機ビスマス / 光増感剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度においては、含ビスマス蛍光分子の再現性の高い合成法の確立と、スイッチ機能を有する含ビスマス光増感分子の開発、およびプロトタイプであるBiR1の細胞毒性試験について精査した。その結果、現在のところ、含ビスマス分子の効率的な合成方法は確立できておらず、スイッチ機能をもつものについても合成の段階で試行錯誤中である。一方、細胞毒性試験を実施したところ、がん細胞への選択性はなく、正常細胞でも同等の条件にて光により細胞死が惹起されることが確認できた。このことから、スイッチ機能を付与することがやはり重要であることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では含ビスマス蛍光分子を作成し、光増感剤として応用することが目的であるが、現在のところ、ビスマス化合物の物性を理解することで手一杯であり、再現性良く含ビスマス蛍光分子を作成する条件の確立に至っていない。最近ようやく有機ビスマス化合物の性質についての知見・実験上のノウハウが蓄積してきた。 細胞毒性試験については、予想通りであったが、スイッチ機能の付与については現在も達成できていない。 以上の点から、研究の進捗がやや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は前年までに蓄積してきたノウハウを基に、含ビスマス蛍光分子の合成へとつなげる。 その際、最近報告された近赤外蛍光団の新規骨格を利用した分子設計も視野に入れ、近赤外蛍光により光増感能を示す分子の開発へと展開する。 また、プロトタイプのBiR1についてはまず、ゼノグラフトモデルにおいて局所注射し、光増感作用を示すかどうかについて検討する。
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Causes of Carryover |
購入予定であった励起光源装置が予想より安価に購入できたため、その分の端数としての金額が次年度繰越額として生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度では多くの動物実験を予定しており、それらに必要な維持費と消耗品費として利用する。
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