2016 Fiscal Year Annual Research Report
Genomics-based improvement of Vero cells for virus growth
Project/Area Number |
15K14993
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
花田 賢太郎 国立感染症研究所, 細胞化学部, 部長 (30192701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 恭子 国立感染症研究所, 細胞化学部, 主任研究官 (70235034)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ベロ細胞 / ゲノム編集 / 宿主細胞 / フラビウイルス / ウイルス感染症 / ワクチン / 宿主細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
ゲノム編集技術が急速に発展し、霊長類由来の培養細胞でも体細胞遺伝学手法が適用できるようになってきた。アフリカミドリザル腎臓由来Vero細胞は病原体感染細胞として最も実績のある培養細胞である。我々は、Vero細胞の全ゲノム配列を最近決定した(Osada et al 2014 DNA Res, 21, 673-683)。フラビウイルス科ウイルスには、日本脳炎ウイルス、西ナイルウイルス、デングウイルス、黄熱ウイルス、ジカウイルスなど重篤なヒト感染症の原因ウイルスが数多く属し、その多くはVero細胞での増殖が可能である。本研究課題では、我々が準備したVero細胞ゲノム情報を基盤にして、フラビウイルスもしくはその他のウイルスの増殖性が亢進した新規細胞亜株を作製するための実験条件を整備し、そのような亜株を取得することを目的とし、以下の成果を得た。 Vero細胞クローン化条件の設定:体細胞遺伝学的アプローチには、モノクローナルな細胞分離法が不可欠であるがVero細胞にはクローン化の確立した方法がなかった。日本脳炎ウイルス感受性を高く維持したままVero細胞をクローン分離できる条件を試行錯誤の末に設定できた。 Vero細胞に対するヒトゲノムsgRNAライブラリ適用性の解析:ヒトCRISPR sgRNAライブラリがサル由来のVero細胞に適用出来るか検証するため、志賀毒素に対する耐性を指標としたゲノムワイドスクリーニングを行った。その結果、受容体スフィンゴ糖脂質Gb3の生合成に必須な遺伝子等予想される遺伝子が網羅的に同定出来たことから、ゲノムワイドスクリーニングにVero細胞を用いる目途が付いた。 遺伝子改変に適した親細胞株の設定:日本脳炎ウイルスに対する感受性の維持や核型の安定性などを比較検討し、ウイルス増殖性改良型Vero細胞を遺伝子改変で作製する際に適した親株となるVero細胞株を選定した。
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[Journal Article] Meeting report: The first meeting of the national control laboratories for vaccines and biologicals in the Western pacific in 20162016
Author(s)
Hokyung Oh, Jinho Shin, Manabu Ato, Xiao Ma, David Williams, Kiwon Han, Yang Jin Kim, Hyung Goo Kang, Kikyung Jung, Kentaro Hanada, Masaki Ochiai, Pham Van Hug, Sangmi Park, and Chiyoung Ahn
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Journal Title
Osong Public Health and Research Perspectives
Volume: 8
Pages: 91-103
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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