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2015 Fiscal Year Research-status Report

代謝における転写後制御メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 15K15026
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

伊藤 義晃  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, テニュアトラック助教 (50511044)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
KeywordsRNA結合タンパク質 / 代謝
Outline of Annual Research Achievements

生命現象の基盤となる遺伝子発現制御において、RNA結合タンパク質(RBP)を介した転写後制御の重要性が明らかとなってきた。肥満症などの病態に重要な代謝メカニズムにおいても、FGF21やPGC-1αといった重要な制御因子が転写後調節を受けている可能性が、これまでの報告および申請者の予備データから示唆されているが、その制御機構についてはよく分かっていない。本研究では、代謝における転写後制御メカニズムを明らかにする為に、独自に構築したRBP発現ベクターライブラリーを用いた機能スクリーニングによる代謝関連遺伝子の転写後制御を担うRBPの同定、同定したRBPの個体レベルおよび細胞・分子レベルでの解析を行い、代謝におけるRBPを介した転写後制御メカニズムについて明らかにし、肥満症・メタボリックシンドロームの病態解明、更には治療・予防の新たな基盤の開拓を目指す。本年度は、FGF21やPGC-1αの転写後制御因子のスクリーニングを行った。このスクリーニングにより、FGF21とPGC-1α両方の発現を低下させる機能を持つ遺伝子として、機能未知のジンクフィンガータンパク質を同定した。本遺伝子のノックアウトマウスをCRISPRにより作製し、2ラインのノックアウトマウスを取得した。本ノックアウトマウスは正常に発生し、12週齢までの体の大きさに変化は見られなかった。現在、高脂肪食による肥満モデルを行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

FGF21およびPGC-1αの転写後制御因子のスクリーニングを実施し、その中で同定した遺伝子についてノックアウトマウスを作製しており、計画通り進展している。また、高脂肪食肥満モデルは、計画を前倒しして進行し、細胞を用いた実験を次年度の予定に変更している。

Strategy for Future Research Activity

本研究により同定したジンクフィンガータンパク質遺伝子のノックアウトマウスについて、引き続き高脂肪食肥満モデルを実施し、解析を行っていく。各種細胞を用いた本遺伝子のノックダウン等によるFGF21およびPGC-1αの発現解析も並行して行っていく。

Causes of Carryover

マウスの作製が予定より早く終了したため、計画を変更してマウスの解析を前倒しし、細胞を用いた実験を次年度に行うこととしたため、その差額から未使用額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

細胞を用いた実験を次年度に行うこととし、未使用額はその経費に充てることとする。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] RNA結合タンパク質遺伝子ライブラリーを用いた転写後制御因子スクリーニングシステムの開発2015

    • Author(s)
      伊藤 義晃
    • Organizer
      日本分子生物学会
    • Place of Presentation
      神戸ポートアイランド(兵庫県神戸市)
    • Year and Date
      2015-12-01 – 2015-12-04

URL: 

Published: 2017-01-06  

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