2015 Fiscal Year Research-status Report
蛋白質の1分子動態計測法に最適化した半導体X線検出器の開発
Project/Area Number |
15K15030
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
清水 啓史 福井大学, 医学部, 講師 (50324158)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 1分子計測 / X線 / 蛋白質 |
Outline of Annual Research Achievements |
X 線1 分子動態計測法に適合する半導体X 線検出器(SOI)の開発を行うことを目標にSOI 技術を用いた半導体X 線検出器の受光部の開発標準品(512x832 ピクセル)を連携研究者である新井康夫教授(高エネルギー加速器研究機構)よりご提供いただき、センサー部の感度についての試験データをSPring8 で取得した。 カメラ長の調整のための治具を作製し、センサーとサンプル位置との距離の調整を行った。また、標準試料を用いた回折点の計測を行い、背景のノイズとのS/Nの測定を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度はSOIセンサーの放射光施設での評価が課題であった。センサーをビームラインで評価するためのセットアップを行うことに成功し、初期のX線回折データ、ノイズデータの取得に成功した。また、、新たなセンサボードの評価に向けた基礎データを集めることができた。 以上のことから研究は順調に進展していると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度取得した、SOIセンサを用いたX線回折データと背景ノイズデータから、センサ面積を広くする2センサボードを開発して評価する予定である。
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Causes of Carryover |
SOIセンサーの回路基板への固定方法を変更して新たな基板を作製する予定であったが、設計業者との納期・価格の折り合いがつかなかったため、次年度に改めて方針を検討することとした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
SOIセンサーまわりの回路基板開発について引き続き可能性を探っていく。また、既存基板を組み合わせて、より手法に特化した検出システムを構築することも併せて検討する。
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