2016 Fiscal Year Annual Research Report
Functional analysis of the DNA region contributing to higher structure formation of chromosome
Project/Area Number |
15K15076
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Research Institution | Kanagawa Academy of Science and Technology |
Principal Investigator |
近藤 隆 公益財団法人神奈川科学技術アカデミー, 未病改善食品評価法開発プロジェクト, 研究員 (40333299)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 染色体立体配座 / エピジェネティクス / マウス / 発生 / 遺伝子発現 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究で主として扱っている領域H配列は4C-seq、FISHによる染色体立体配座の検証から、Meis2のプロモーターに相互作用されていることを見出した。その配列のコンディショナルノックアウトマウス(loxH)を用い、誘導型組み換え酵素であるErt2Creを発現しているROSA26Ert2Creとの掛け合わせを行い、8日胚でのタモキシフェンによる誘導によるH配列の欠失を行い、Meis2の発現に対する影響についての検討を行った。その結果、過剰発現をする組織と発現を失う組織が存在することを見出し、H配列は、予想されていた通り、単純なエンハンサーでなく、新規のシスに働く遺伝子発現機構を担っている可能性があることが確認された。配列Hはまた、ヒストンH3の27番目のリジンがアセチル化されていることを見出しており、このことは、この配列がエンハンサーとして働いている可能性を示唆しており、欠失変異での観察と矛盾しており、その点をさらに解析していく必要がある。また、恒常的にH配列を欠失した変異マウスの作成を試みているが、未だ得ることができていない。このことから致死性であることが予想され、胚が失われる発生状の時期の道程を試みている。さらに、loxHホモザイゴートとROSA26Ert2Creを持つマウスからES細胞を作成し、遺伝子発現調節に与える影響を検討している。 昨年の報告書に記載したloxRBSに関しても現在同様の段階にあり、マウスの樹立及びES細胞の樹立が終了し、遺伝子発現解析、及びエピジェネティクス変化についてのさらなる解析を現在行っている。 また、これらのマウス、ES細胞に対して、これらの配列を欠失させたことによるMeis2遺伝子の周辺領域での染色体の立体配座の変化を現在検証中である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Quantitative deviating effects of maple syrup extract supplementation on the hepatic gene expression of mice fed a high-fat diet.2017
Author(s)
Kamei A, Watanabe Y, Shinozaki F, Yasuoka A, Shimada K, Kondo K, Ishijima T, Toyoda T, Arai S, Kondo T, Abe K.
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Journal Title
Molecular nutrition & food research
Volume: 61
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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