2017 Fiscal Year Research-status Report
シトルリン化蛋白質を指標としたアルツハイマー病早期臨床検査試薬の開発
Project/Area Number |
15K15104
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
石神 昭人 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50270658)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 脳神経疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、アルツハイマー病(AD)の早期臨床検査試薬を開発するため、次の3点を重点的に行う。①シトルリン化(Cit-)グリア線維性酸性タンパク質(GFAP)を高感度に検出するELISAシステムを構築し、ADの早期診断を行う臨床検査試薬を完成させる。②AD患者には、シトルリン化されたAD関連蛋白質に対する自己抗体が産生される可能性がある。そのため、Cit-GFAP,に対する自己抗体の有無を検出する検査試薬を開発する。また、③構築したCit-GFAPの高感度ELISAシステム(酵素免疫測定法)やCit-GFAP自己抗体検出試薬を用いて、ヒトでの臨床試験を実施する。 平成29年度、AD患者の脳でシトルリン化したAD関連タンパク質(シトルリン化X)を初めて同定した。そして、シトルリン化Xを定量化する臨床検査診断薬の開発にも成功した。また、ヒトでの臨床試験を開始する前に、研究成果の知的財産権を保護するため、特許申請した。シトルリン化したAD関連タンパク質を定量化する臨床診断薬として有用な可能性が開けた。シトルリン化Xを定量化する臨床検査診断薬の有用性を確認するため、ヒト血清を用いた臨床試験の準備を進めている。臨床試験を行うにあたり、研究所倫理委員会の承認を得る必要がある。倫理委員会への申請は、早期に行っていたが、予想以上に審査に時間がかかった。最近、倫理委員会での承認が得られた。これから検体採取を行うため、臨床試験が平成30年度になった。平成30年度から臨床試験開始と臨床試験を遂行する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画にアルツハイマー病早期臨床検査薬のヒト臨床試験を予定していた。臨床試験を行うにあたり、研究所倫理委員会の承認を得る必要がある。倫理委員会への申請は、早期に行っていたが、予想以上に審査に時間がかかった。
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Strategy for Future Research Activity |
最近、倫理委員会での承認が得られた。これから検体採取を行うため、臨床試験が平成30年度になった。平成30年度から臨床試験開始と臨床試験を遂行する。
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Causes of Carryover |
研究計画にアルツハイマー病早期臨床検査薬のヒト臨床試験を予定していた。臨床試験を行うにあたり、研究所倫理委員会の承認を得る必要がある。倫理委員会への申請は、早期に行っていたが、予想以上に審査に時間がかかった。最近、倫理委員会での承認が得られた。これから検体採取を行うため、臨床試験が平成30年度になった。平成30年度から臨床試験開始と臨床試験を遂行するため、補助事業期間を延長した。
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Research Products
(9 results)