2015 Fiscal Year Annual Research Report
バイオ3Dプリンターを用いた人工褐色脂肪組織の構築
Project/Area Number |
15K15111
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
松田 修 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00271164)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 褐色脂肪細胞 / 糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
褐色脂肪細胞は、糖尿病や肥満の患者では非常に活性が低いことが知られている。そこで糖尿病の患者の線維芽細胞から褐色脂肪細胞を誘導して移植することで、体内でさせることが可能であれば、新しい再生治療となることが期待できる。我々は線維芽細胞から褐色脂肪細胞を直接誘導することに成功し、これを移植するとマウスの糖尿病が抑制できることを見出した。しかし、移植した褐色脂肪細胞がグラフト内でどのような3次元構造を呈するかは全くわかっていない。培養ディッシュ内で理想的な3次元構造を構成してから移植することができれば、生着率を高めて生存期間を延長し、ひいては生体内の機能を高められる可能性が考えられる。 そこで本研究では、誘導褐色脂肪細胞を用いた3次元の褐色脂肪組織を構築することを目的とした。さまざまな検討の結果、複数の細胞種の共培養によって特徴的な3次元構造を構築できることを見出した。本成果は、新しい組織工学的テクノロジーを打ち出し、糖尿病に対する新着想のテーラーメイド再生医療をもたらす可能性がある。
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Research Products
(1 results)