2015 Fiscal Year Research-status Report
寄生体センサーの活性化を指標にした宿主・寄生体相互作用解析法の開発
Project/Area Number |
15K15124
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
由井 克之 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (90274638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
アキバリ マスード 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (60736396)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | マラリア / 肝臓 / シグナル / 免疫 / カルシウム / イメージング / 活性化 / T細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、マラリア肝細胞期モデルを用い、宿主細胞の活性化を可視化して生体イメージングを行う技術開発を目指した。細胞内刺激伝達分子MAPキナーゼERK分子とカルシウムセンサー活性化を、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)技術を応用して検出する。ERKとカルシウムセンサーは、それぞれFRETのトランスジェニックマウスEisukeマウスとYC3.60マウスを用いる。Eisukeマウスは、C57BL/6マウスにバッククロス中である。YC3.60マウスは、卵白アルブミントランスジェニックマウスOT-Iと交配し、YC3.60/OT-Iマウスを作成した。 YC3.60/OT-Iマウスを麻酔し、多光子レーザー顕微鏡で脾臓を観察した。観察中に卵白アルブミンを免疫し、T細胞のカルシウムシグナル検出を試みた。CFPとYFPの検出器の感度を調整し、まら解析ソフトを調整し、T細胞の活性化に伴うカルシウムシグナルの検出に成功した。また、多光子レーザー顕微鏡によるFRETシグナルの解析に必要なMetaMorphソフトを更新して整備した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究に必要な材料を整え、モデル抗原を用いて多光子レーザー顕微鏡によるFRET検出に成功して実験の目処をつけることができた点は評価できる。しかしながら、マラリア肝細胞期のFRETイメージングを行うまで至らず、進捗状況はやや遅れていると自己評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度の研究により、多光子レーザー顕微鏡を用いたFRETイメージングに成功し、本実験にはいる準備は整えることができた。マラリア肝細胞期の免疫防御に関する実験は、いつでもできる準備が整っている。今後は、これらを組み合わせ、マラリア肝細胞期における宿主細胞の活性化をFRETにより生体イメージングを行う本番実験を行う。実験条件を整えてきれいなイメージングを行うよう努める。
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Causes of Carryover |
平成27年度の経費で端数が生じたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度の経費として使用する。
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[Journal Article] A Proteomic Approach Identifies Candidate Early Biomarkers to Predict Severe Dengue in Children2016
Author(s)
Nhi DM, Huy NT, Ohyama K, Kimura D, Lan NT, Uchida L, Thuong NV, Nhon CT, Phuc le H, Mai NT, Mizukami S, Bao LQ, Doan NN, Binh NV, Quang LC, Karbwang J, Yui K, Morita K, Huong VT, Hirayama K.
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Journal Title
PLoS Negl Trop Dis.
Volume: 10
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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