2016 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of the host parasite interaction by monitoring the activation of parasite sensor
Project/Area Number |
15K15124
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
由井 克之 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (90274638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
アキバリ マスード 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (60736396)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | マラリア / 肝臓 / シグナル / T細胞 / カルシウム / イメージング / 活性化 / 免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
カルシウムシグナルのFRETセンサーYC3.60トランスジェニックマウスと、T細胞受容体トランスジェニックOT-Iマウスを交配したYC3.60/OT-IマウスからCD8+ T細胞を精製し、OVAペプチドを用いて抗原刺激して活性化させ、C57BL/6マウスに受け身移入した。翌日、このマウスにモデル抗原OVAと蛍光タンパクgfpを発現するマラリア原虫PbA-gfpOVAスポロゾイトを静注により感染させ、44時間後、倒立型多光子レーザー顕微鏡で肝臓の生体イメージング観察を行った。しかしながら、OT-I細胞を明確に捉えることができなかった。そこで、YC3.60/OT-Iマウス脾臓細胞のフローサイトメトリー解析を行い、CFPとYFP発現レベルを調べたところ、両蛍光タンパクの発現は樹状細胞で最も高く、B細胞とマクロファージがそれに次ぎ、T細胞では最も低かった。このことから、YC3.60トランスジェニックマウスT細胞の蛍光タンパク発現は、生体イメージングを行うには低すぎると結論した。 樹状細胞やマクロファージのYC3.60発現が比較的高かったため、これらの細胞の活性化状態を調べることにした。YC3.60マウスに活性化DSRed/OT-I細胞を移入し、翌日PbA-gfpOVAスポロゾイトを感染させた。44時間後に肝臓の生体イメージング解析を行い、ソフトウェアを用いてYFP/CFP比率を計算してた。OT-I細胞がクラスター形成をした部位とない部位を比較すると、クラスター形成のある部位でCa2+濃度が高い領域が観察された。クラスターを形成する細胞にはシグナルが入り、細胞質内Ca2+濃度が上昇している可能性が示唆された。
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