2016 Fiscal Year Research-status Report
診療参加型臨床実習における学習/評価ポートフォリオ活用に関する総合的実践研究
Project/Area Number |
15K15166
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
錦織 宏 京都大学, 医学研究科, 准教授 (10463837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴原 真知子 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (40625068)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ポートフォリオ |
Outline of Annual Research Achievements |
<研究目的> 本研究は、より高度で複雑な能力育成が重視される診療参加型臨床実習でのポートフォリオの活用について、①臨床実習生の学習プロセスの解明、②ファシリテーター(指導医)に求められる役割の明確化、③効果的な支援体制システムの構築を目指して行われるものである。臨床実習におけるポートフォリオの活用については、電子ポートフォリオに代表されるITテクノロジーの開発が進められつつあるが、その一方では、具体的な学習方法論、支援論、評価論などポートフォリオの効果的活用に不可欠な基礎的研究や議論は十分に構築されてはいない。この現状を受けて、本研究では、診療参加型臨床実習への移行とともにポートフォリオの本格的導入を検討している京都大学医学部臨床実習をフィールドとして、具体的な実践方策の提起に向けて、学生/指導医/システムの三つの視点から、総合的に研究を行う。 <研究実績> オープンソースのSAKAIを基盤にして、電子ポートフォリオの構築を進めている中、メンター制度を構築し、臨床診療科から1名ずつメンターとなってもらえる教員を出してもらった。当初、4人の学生に対して1人の教員を配置し、グループ面接を行う形のメンター制度の運用を行っていたが、グループ内の問題などに対処するため、面接は原則、1対1で行うこととした。メンター制度に関して、適宜、説明会などを開催しながら、周知を図っている。診療参加型臨床実習の実施については、医学教育推進センターの改組を行って、より実質的な改善を目指していく体制を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
臨床実習中に診療科横断的に学生の指導に関わるメンターの役割の明確化については、教員の負担の問題があることが明らかになり、まだ課題が残る。診療参加型臨床実習の実施については、各診療科および病院によって様々という状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
電子ポートフォリオシステムの導入をすすめるとともに、診療参加型臨床実習の実施に向けて、さらに各診療科との対話を進めていく
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Causes of Carryover |
医学教育推進センターの改組に伴い、研究実施体制の変化が生じ、当初予定していた研究の実施が困難になったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
昨年度実施できなかった電子ポートフォリオの構築を本年度は主に進めていく
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Research Products
(1 results)