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2015 Fiscal Year Research-status Report

危険ドラッグの神経メカニズムに関する研究

Research Project

Project/Area Number 15K15182
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

金子 周司  京都大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (60177516)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
Keywords薬物依存 / 薬剤感受性
Outline of Annual Research Achievements

新鮮脳脊髄切片を用いたモノアミン神経からの電気的記録:若齢マウス脳を摘出し、厚さ350 μm程度の切片を作成、37℃酸素飽和栄養液で回復させた後、倒立蛍光顕微鏡のステージに設置した記録チャンバーに移し、次の細胞からのwhole-cell patch clamp記録を行った。これまでに縫線核を含むマウス脳切片から記録したセロトニン神経(TPH2陽性)の自発発火パターンの記録に成功しており、現在、最も強力な合成カンナビノイドであり、吸引により多数の死亡者と自動車事故を引き起こした5F-ADBおよび5F-AMBについて、作用を検討している。
また、セロトニン生合成酵素であるトリプトファンヒドロキシラーゼ2(TPH2)のプロモータの下流に挿入した蛍光タンパク質eGFPを発現するレンチウイルスベクターLVVを作成し、マウス脳への微量注入によって予めモノアミン神経を蛍光標識しておくことに成功している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究の特徴は、特定の神経伝達物質を産生する神経細胞を同定して電気的活動を行うことである。それは、各神経伝達物質の生合成酵素遺伝子プロモータと高効率ウイルス発現ベクターを利用して、これらモノアミン含有細胞体を可視化することで実現されるため、これまでにセロトニン合成酵素TPH2プロモータによって縫線核セロトニン神経の可視化に成功しており、研究計画は順調に推移している。

Strategy for Future Research Activity

今後は、新鮮脳切片に存在する次の神経細胞からのwhole-cell patch clamp記録を行う。
①中脳切片に含まれる腹側被蓋野あるいは黒質に密集するドパミン神経②縫線核に分布するセロトニン神経③青斑核に密集するノルアドレナリン神経④脊髄前角第IX層に分布する運動ニューロン
それらを通じて、危険ドラッグ、特に合成カンナビノイドが引き起こす有害事象の分子メカニズムおよび神経回路メカニズムを明らかにしていく。

Causes of Carryover

次年度への繰越額2,563円は端数で生じた残額であり、予算は適正に執行されている。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度繰越額は、端数で生じた残額であるため、当初の計画どおり次年度使用額と合わせて使用する予定である。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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