2015 Fiscal Year Research-status Report
画像と病理情報の融合によるMRI-based PathoViewの構築
Project/Area Number |
15K15207
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
西原 広史 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (50322805)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 病理 / MRI / 画像処理 / 数理解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、マウス肝臓の全包埋病理切片を用いて、空間分解能が0.05mmの高磁場MRI画像と病理像を統合し、「GoogleマップTMにおけるストリートビュー」のようなマルチスケール病理画像システムを構築することである。 H27年度は、まず、マウス肝臓の全包埋連続切片の作製を行い、かつ、これらをすべて、バーチャルスライドシステムを用いてデジタル画像としてスキャンすることを行った。およそ1000枚のHE標本の作製と、必要に応じた特殊染色による血管評価を合わせて行った。 3D化については、利用可能な画像解析ソフトの選定中である。 数理解析による画像統合の準備としては、連携研究者の瀧山が数理モデルの作製を開始している。 また、マウス肝臓の高解像度MRI撮影は、連携研究者の青木が、放射線医学研究所の7T MRI装置を用いて、実際の肝臓の撮影と、血管影同定についてのパイロット実験を行った。これらのデータは全てデジタルデータとして保存済みである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H27年度は、病理画像の3D構築まで行う予定であったが、デジタルデータの保存までで終了している。しかし、その準備は整っており、H28年度中に目的を達成することが出来るものと考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
H28年度は、既に保存した病理とMRIのデジタルデータの統合を行う。比較的太い血管を定点として、位置合わせなどを行う必要がある。 また画像処理に際しては必要に応じて数理解析を導入する予定。
|