2016 Fiscal Year Annual Research Report
An attenuation correction method for positron emission tomography using diagnostic pelvic MRI and fixed radiation source
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15K15216
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
川口 拓之 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 人間情報研究部門, 研究員 (60510394)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | PET/MRI / PET減弱補正 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度に開発した診断用のT1強調MRIを基にした骨の影響を考慮したPET減弱補正用画像(μマップ)生成法の評価を行った。前立腺がん患者の診断に用いたMRIを回顧的に用いて2種の従来法(閾値法, テンプレート変形法)と提案法によってμマップを生成したところ、提案を使ったほうが正確なμマップが作成できることが示された。さらに、前立腺がん患者のPETシミュレーションを行い、再構成したPET画像における放射能で提案法を評価した。閾値法では前立腺周辺部の放射能がシミュレーション真値よりも9%程度過小評価されたのに対し、骨の影響を考慮した提案法とテンプレート変形法では2%程度まで誤差を低減することができた。また、テンプレート変形法では原理的に腸管内ガス領域を検出できないため本来腸管部である位置に偽陽性が生じたが、患者本人のMRIに基づいている提案法と閾値法ではガスの影響は大幅に低減されることがわかった。以上より、提案法が従来法よりもの性能の良いμマップ生成法であることを示した。本研究の成果は減弱補正に特化したMRI撮像に時間を割くことなく診断用のT1強調MRIを用いればPET/MRIの減弱補正が十分な精度でできることを示している。このことは画像診断装置の稼働率の向上が見込まれることを示している。さらに、可動域が広い頭頸部においても提案法を適用するための基礎的検討を行い、提案法を応用することで変形しやすい部位においても正確な領域分割が行える可能性を示した。
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Research Products
(2 results)