2015 Fiscal Year Research-status Report
バングラデシュ農村の小児の2型糖尿病の疫学調査―将来の発症と低栄養との関連の検討
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15K15232
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹内 治子 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (90114537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
名西 恵子 (大塚恵子) 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40570304) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | バングラデシュ / 小児 / 2型糖尿病 / 有病率 / 危険因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
進捗状況:平成27年度には研究計画書を完成させ、海外共同研究機関であるicddr,b の研究審査委員会と倫理審査委員会を通過させ、東京大学の倫理委員会の承認を得、研究協定を作成させ現地調査の準備をすることを予定した。研究計画書はほぼ完成したが各研究機関の研究審査委員会・倫理審査委員会はまだ通過していない。研究協定はまだ締結していない。 研究計画を以下のようにの変更した: 1. 研究協定締結の時期を平成28年度科研費の使用が可能になる6月以降にすることにした。これによって4月から6月の予算の支払いの心配がなくなった。 2. 現地での共同研究機関との討議の結果、当初830と計画した標本数が300でよいことが判明した。これに伴い現地での調査期間を短縮し、人件費も減らせることになった。また 質問表で収集を予定した母乳に関する情報は、現地で実施されている健康人口動態調査から得られることが判明した。 3. HbA1cの測定は当初一部対象者のみに予定したが、日本の開業医等で用いられている迅速診断キットを用い、対象者全員に行うこととした。HbA1cの検査を全員に行うことで、より確実な糖尿病の診断が可能になった。 4. 食後2時間の血糖を測定する予定であったが、食後2時間までの尿糖の排泄量を定量することに変更した。これによってより鋭敏に糖尿病予備軍が把握できると予想する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1. 相手共同研究機関の規則で、研究協定を締結した日からプロジェクト予算の執行が開始されることがわかり、平成28年6月以前に研究協定を締結すると執行できる予算が不足してしまうため、研究計画全体を遅らせ研究協定締結を6月以降に行うように計画を変更した。
2. 現地での共同研究機関との討議の結果、当初830と計画した標本数が300でよいことが判明した。現地での調査期間を短縮し人件費も減らせることになり、研究計画を練る時間を増やすことに計画を変更した。
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Strategy for Future Research Activity |
<平成28年度の予定> 5月に研究計画の草案を完成させ外部査読に回す。査読のコメントを反映させてプロトコールに修正を加え、8月ごろに日本及び海外共同研究機関の倫理審査委員会の承認を得る。研究協定を締結させることを11月までに行い、調査費用を送金する。12月に現地調査を開始させる。現地調査は約3か月を予定する。現地調査は当初の予定通り平成28年度中に終えられると予想する。 <現地調査の実施方法> 地域の住民台帳から300人を無作為抽出する。抽出した対象者に海外共同機関の病院であるマトラブ病院へ来院してもらい、空腹時血糖値、HbA1cを測定し、食後2時間までの尿糖測定のため採尿を行う。身体計測を行い、糖尿病・肥満の危険因子についてのアンケートを行う。
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Research Products
(1 results)