2016 Fiscal Year Annual Research Report
Association between neighborhood food environment and dietary intakes among Japanese elderly
Project/Area Number |
15K15233
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
梅崎 昌裕 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (30292725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
夏原 和美 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 教授 (00345050)
末吉 秀二 吉備国際大学, 地域創生農学部, 教授 (80330629)
田所 聖志 秋田大学, 国際資源学研究科, 准教授 (80440204)
小谷 真吾 千葉大学, 文学部, 教授 (90375600)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 買い物環境 / 高齢者 / 人口減少 / 過疎 / 食生活 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、少子高齢化、人口減少に直面する日本の地方自治体を対象に、買い物環境と食生活・健康の関連についての質問紙調査を実施し、さらに国勢調査などの人口データを用いた将来推計をおこなうことを主な内容としている。先行研究を検討した上で、妥当性の確認された質問項目を選択し、統計学的に適切なサンプリング戦略をたてたうえで、実際の調査にすすんだ。2016年度は、秋田県A市と兵庫県B市、岡山県C市において、質問紙調査を実施した。具体的には、質問紙を配布後に、記入説明会の開催、個別の訪問などをおこない、より多くの住民から正確な回答を得るための努力をおこなった。秋田県A市と兵庫県B市の調査結果については、データベースへの入力を完了し、それぞれの自治体と調査に参加した住民への結果の報告準備をおこなった。岡山県C市の調査結果については、データベース構築のための準備をおこなった。構築されたデータベースについては、予備的な統計解析をおこない、具体的な成果発表にむけての検討をおこなった。これまでの予備的な解析では、対象地域ごとの買い物、食生活、健康にかかわる問題の所在が多様であることが明らかになった。また、調査で観察されるさまざまな現象が、どのようなプロセスで形成されてきたかについての、さらなる聞き取り調査が重要であることが明らかになった。本研究の成果は、買い物環境と食生活・健康の関連性を実証的なデータとともに明らかにするものであり、これからの日本社会が経験する人口問題を解決するための基礎データを提供すると考えている。
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