2017 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of next generation pulse laser system on calcification was evaluated. The first step to develop a new device to treat heavily calcified coronary artery lesions.
Project/Area Number |
15K15305
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
秦野 雄 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (00736407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯部 光章 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (80176263)
足利 貴志 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座教授 (00251512)
前嶋 康浩 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (40401393)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 血管石灰化 / レーザー治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度までは、KUSA-A1細胞を用いてレーザーが石灰化細胞に及ぼす影響についての検討を進め、電子顕微鏡による評価により、レーザーが石灰化に影響を及ぼし得るという結果が得られた。さらに定量的な結果を得るため実験を継続したが、実験結果の再現性が乏しく、この原因としてレーザーの出力が安定しないことが考えられた。レーザー照射機器の調整を行った上で実験を繰り返したものの、石灰化細胞に対してレーザーが影響を及ぼすという結果を得ることができなかった。また同時並行で行っていた、ラットの石灰化モデル構築に関しても、過去の報告を基に、SDラットに低蛋白/高アデニン食負荷を行ったが、十分な石灰化を得ることができなかった。そこで平成29年度については、低分子化合物とレーザー照射を組み合わせることで、より安定したレーザーの効果を得られる可能性があるのではと考え、石灰化に影響を及ぼしうる低分子化合物の探索を開始した。この実験によって石灰化に影響を及ぼし得る低分子化合物が発見されれば、薬物療法による血管石灰化の抑制という新たな治療方法の確立にもつながると考えた。実験方法は、石灰化細胞に低分子化合物を添加した上で培養を継続し、カルセインを用いた蛍光法によって石灰化の定量化を行った。石灰化シグナルに関連する低分子化合物を中心に検索を行っており、現段階では石灰化に影響を及ぼし得る低分子化合物の発見には至っていないが、より初期の石灰化、より後期の石灰化に分けて低分子化合物の効果を見ていくことで、有意な結果が得られる可能性があると考えている。また、新たな血管石灰化モデルとして培養細胞伸展システムを導入し、伸展刺激による骨芽細胞の骨化促進および低分子化合物による影響についても検討を行った。
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