2015 Fiscal Year Research-status Report
大規模データによる神経疾患および精神疾患の統合的画像診断システムの確立
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15K15451
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高尾 英正 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10444093)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 脳・神経 / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
近年公開されている多くの疾患における画像データを統合し、さまざまな神経疾患および精神疾患における統合的な画像診断システムの構築を目的とし、機械学習の手法にて、統合した大規模データにより、視覚的には異常の同定が難しい画像から一度にさまざまな神経疾患や精神疾患の判別および可能性の示唆を行う、真に有用な画像診断補助システムの構築を目指すにあたり、まず、アルツハイマー型認知症(AD;Alzheimer's disease)を対象として、ADNI(The Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative, http://adni.loni.usc.edu/)、OASIS(The Open Access Series of Imaging Studies, http://www.oasis-brains.org/)といった公開データベースより画像の取得を行い、検討を進めている。公開データ統合の可能性を検討するにあたり、相互のデータベースにより得られた分別法が相互に適応可能であるか検討しており、特徴抽出に先立ち、症例ベースに適した、精度の高い分画化および正規化方法の検討を進めている。また、特徴抽出方法の検討の一環として、主成分分析を用いて、脳形態画像および拡散強調画像(DWI;diffusion-weighted imaging)により、個人認証についての検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおよそ計画に沿って進められていると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、公開されている多くの疾患における画像データを統合し、機械学習の手法を応用して、さまざまな神経疾患および精神疾患における統合的な画像診断補助システムの構築を目指し、手法の確立および評価を進めていく。得られた結果に対しては、随時とりまとめを行い、成果の発表を行っていく。
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Causes of Carryover |
端数としてわずかに次年度使用額が生じたが、概ね予定通りの額が執行できていると考えられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額は少額であり、単独では使用用途が限られるため、翌年度の使用分に含めて執行する予定である。
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Research Products
(2 results)