2016 Fiscal Year Research-status Report
核酸RNAi干渉医薬品を用いた放射線標識に関する研究
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15K15460
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Research Institution | Gihu University of Medical Science |
Principal Investigator |
永井 慎 岐阜医療科学大学, 保健科学部, 准教授 (30460497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片渕 哲朗 岐阜医療科学大学, 保健科学部, 教授 (00393231)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 核酸医薬品 / RNAi / 放射性医薬品 |
Outline of Annual Research Achievements |
従来の放射性医薬品は有機化合物に放射物質を標識おり、組織全体での検査に有効である。近年、組織細胞内特異的に集まるRNA医薬品が実用されているが、放射性核酸医薬品は未だ販売されていない。本研究では放射線標識後もヒトがん細胞特異的に集積するRNAi医薬品の分子設計をするとともに、放射性物質を標識させたRNAiを合成し、がん細胞内への特異的集積性について検討している。 特に本年度は分子設計したがん特異的に集積するRNAiに放射性物質を標識した場合での分子モデルについて古典力学シミュレーションでの最適化設計をした。核酸標識する設計では、放射性物質を標識する箇所によって核酸相互結合能を損失したが、モデリングシミュレーションにより、最適な標識箇所を明らかにするが可能となった。また、標識する箇所について簡易な合成ラベリング法についても明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は分子シミュレーションにより、核酸配列に放射性物質を標識した場合における最適な合成位置を明らかにするとともに合成方法についても明らかとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は放射性物質と同等の非放射性金属を合成標識させた核酸医薬品を合成し、合成方法の収率および簡易方法を検討するとともに、その非放射性金属を合成標識させた核酸医薬品を用いて培養細胞を用いたがん細胞特異的な集積性について実験を推進する計画である。
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Causes of Carryover |
本年度はモデリングシミュレーションの計算結果をもとの合成実験を進める計画であった。当初の予定では合成実験は器具と試薬が初期に多量に必要であるために予算の上では計上をしていた。購入する予定であった器具等は、年度末に発注したこともあり、未だ納品されていないものも一部あり、本使用計算では差額が生じた結果となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度、合成反応およびその評価としての細胞を購入するために使用をする計画である。
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Research Products
(2 results)