2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on radiolabeling using nucleic acid RNAi medicine
Project/Area Number |
15K15460
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Research Institution | Gihu University of Medical Science |
Principal Investigator |
永井 慎 岐阜医療科学大学, 保健科学部, 准教授 (30460497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片渕 哲朗 岐阜医療科学大学, 保健科学部, 教授 (00393231)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 核酸医薬品 / 放射性 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの放射性医薬品は有機化合物に放射物質を標識しており、組織集積性や薬物動態での検査に有効であるが、細胞特異的な検査はない。RNA医薬品はがん細胞特異的に薬理効果を発揮することが可能と思われるが、放射性医薬品としては未だ見当たらない。 そこで本研究では、金属標識に耐えてなおかつ標的遺伝子に結合する放射性核酸医薬品を作製することを目的とした。ます、放射線標識してもヒトがん細胞に特異的に集積するRNAi医薬品の分子設計を分子軌道法により設計した。6塩基を結合させたモデルにおいて、核酸の塩基における部分をヨード置換するとハイブリッド能を損なってしまうことが明らかとなったが、ウラシルの5位の水素基における置換のみは、放射線標識をしても6塩基ともハイブリッド能を損なわない結果が得られた。また、塩基数を増やしたモデリングにおいても同様の結果であった。 モデリングの結果を基にBNAまたはLNAを原料に非放射性ヨードを合成付加して作製をした。最終的に合成付加した核酸医薬品は、カラムで精製すると回収率が72%であった。 合成付加した核酸医薬品は、ヒト白血病培養細胞に添加して、培養後の細胞増殖率を測定した。対照区として合成前の核酸医薬品を添加した区を作製した。培養後の細胞増殖率で合成付加した核酸の有効性を評価したところ、転写阻害率は、合成前の核酸医薬品と比較して差が認められない結果であった。 今後、放射性のヨードを用いることで投与後における細胞内での持続時間および選択特異性について実験を展開したい。
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Research Products
(5 results)