2016 Fiscal Year Research-status Report
異種チューブ・マトリックスを足場に患者体内で再生する動脈グラフトの開発
Project/Area Number |
15K15477
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
神田 圭一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60295649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 修 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10298432)
渡辺 太治 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20448723)
山南 将志 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (30438204)
中山 泰秀 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (50250262)
田地川 勉 関西大学, システム理工学部, 准教授 (80351500)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 生体内組織工学 / 自家移植 / 異種移植 / 小口径代用血管 / 心臓血管外科 / 小児心臓血管外科 |
Outline of Annual Research Achievements |
28年度は27年度に引き続き、Shelf Ready Graft としての異種チューブ・マトリックスの応用技術の開発を進めた。 前年度ではビーグル犬由来のバイオチューブを異種グラフトとして用いるために、現在臨床現場で使用されている異種由来生体代用心臓弁と同様のグルタルアルデヒド処理を行ったグラフトを用いて実験を行った。マウスへの異種実験では小口径にもかかわらず良好に代用血管として機能することを確認することが出来た。しかし、自家組織と比較して治癒が遅れる傾向が認められたため、本年度では組織治癒促進を目指して界面活性剤を用いた脱細胞処理導入を試みた。 脱細胞処理により力学的強度が低下する可能性があるため、十分な脱細胞が行われておりかつ強度が十分に保たれている脱細胞条件を検討している。脱細胞処理された径2mmのビーグル犬由来バイオチューブをラット腹部大動脈に移植した。2ヶ月間の植込みで自家由来バイオチューブ同様に良好な組織化を観察することが出来た。また当初脱細胞化組織の強度不足が懸念されたが、この間の体循環(動脈)環境下で問題なく強度を保持し得た。今後はさらに脱細胞処理後の組織学的検査・DNA定量検査・力学的特性検査を行いつつ、至適な脱細胞処理条件を種々の界面活性剤を用いて検討する。 バイオチューブが適応されると想定される、ハイリスク患者・高齢者・未熟児など組織再生能力が低下した患者への応用を想定して、組織治癒能力の高い動物由来の異種バイオチューブの開発が必要であると考えられた。本年度も引き続き研究を継続してゆく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在行っている動物実験について、29年度にも引き続き経過観察を行いデーター収集継続が必要である。また28年度得られた結果より追加実験が必要であると考えられた。また追加の成果報告を行う必要がある。研究の遅れは大きなものでは無く、ほぼ29年内中には予定通りの研究を終了できる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
ハイリスク患者・高齢者・未熟児など組織再生能力が低下した患者への応用を想定して、動物由来の異種バイオチューブ・マトリックスは代用血管として有望であり、さらなる開発が必要であると考えられたので今後引き続き研究を継続してゆく予定である。
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Causes of Carryover |
現在行っている動物実験について、29年度にも引き続き経過観察を行いデーター収集継続が必要である。また28年度得られた結果より追加実験が必要であると考えられた。また追加の成果報告を行う必要がある。研究の遅れは大きなものでは無く、ほぼ29年内中には予定通りの研究を終了できる見込みである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上述の動物実験継続のための物品費・成果報告のための旅費に使用する予定である。 ほぼ29年内中には予定通りの研究を修了できる見込みである。
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