2016 Fiscal Year Research-status Report
移植における樹状細胞の役割と治療対象としての可能性
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15K15479
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
上野 琢哉 東京医科大学, 医学部, 准教授 (00296469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新見 正則 帝京大学, 医学部, 准教授 (80198415)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 抗原提示 / 移植免疫 / サイトカイン / 拒絶反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究開始後2年目の実績として、初年度の目標であった論文掲載においては4本の英語論文(IF 17.165) と充分な実績を築く事が出来た。本研究成果は国内学会や国際学会での参加や発表する事で新たな情報収集に繋がった。また代表者の米国における臨床研究機関の1つである共同研究施設(Brigham and Women's Hospital, Harvard Medical School, アメリカ合衆国)とのこれまでの実績、成果によるものである。 これらの研究成果と実績が次への発展となり、『急性腎障害バイオマーカーによる移植臓器の拒絶反応検出』という新しい着想に至った。結果として論文掲載(Artificial Organs, in press 2017, IF 1.993)と更なる基盤研究 (B) の取得に繋がった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究における主題の1つである『移植における樹状細胞の役割』に関しては、イメージングを用いる事で、これまでに明かされる事の無かったグラフト内での形状変化、タイミングの解明に繋がった。研究成果はFrontiers in Immunology (IF 5.695) に掲載されており、これまでに約1000件のダウンロードを含め多くの反響、注目を集めるに至った。 また、Transplant International (IF 2.835) への論文掲載は、本研究の根幹とも言うべき、移植医療や研究におけるイメージングシステムの応用を示す事ができ、代表者がその分野における先駆け的存在であると同時に、今後の発展性を示す事に繋がった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究のもう1つの主題である『移植における樹状細胞の治療対象としての可能性』につき、更なる研究の幅を広げていく予定である。そのためには、既存データの見直し、国内や海外での学会を通し、共同研究施設との更なる連携を重ねていく予定である。 本年度に入り、日本外科学会やアメリカ移植学会での参加や発表は、それらを現実化させる足掛かりとなるものと強く確信している。
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Causes of Carryover |
本研究に直結する国際学会での発表や英語論文掲載に伴い、当初の予定額では不足が生じた。しかしながら、これらの業績は本年度の論文掲載や研究内容の基盤であり、必要であった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
アメリカ移植学会での参加、発表(2017 5月)ならびに、研究成果により新たな共同研究施設での実験遂行を予定している(2017 8月)。
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Research Products
(9 results)