2017 Fiscal Year Research-status Report
リンパ動態の可視化-乳麋胸腹水、慢性リンパ浮腫における新たな診断と治療法の確立
Project/Area Number |
15K15510
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
松原 忍 横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (10404576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 二郎 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70244449)
三上 太郎 横浜市立大学, 医学研究科, 准教授 (90315804)
足立 英子 横浜市立大学, 医学研究科, 共同研究員 (30747580) [Withdrawn]
矢吹 雄一郎 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (30610357)
小林 眞司 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (90464536) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ブタ乳麋槽・リンパ管 / 細径ガイドワイヤー |
Outline of Annual Research Achievements |
(前年度までに予定していた項目)乳麋槽および胸管の内圧測定:ガイドワイヤーを含め、ブタの下肢リンパ管を通過するサイズの圧センサー月カテーテルの開発が遅れているため、内圧測定困難な状況である。 胸管および乳麋槽におけるリンパ逆流と弁機能の評価:これまでの実験で静脈側からリンパ管へワイヤーおよびマイクロカテーテルを通過させても逆流の確認をできるほどの圧力で造影剤を注入できない可能性、弁構造のために十分にカテーテルを挿入できない可能性がわかっている。そのため、リンパ管側から静脈角手前までカテーテルを挿入しての実験が必要だが、細径カテーテルの開発に困難を要している。 同様に細径ガイドワイヤーをブジーとして使用したリンパ管拡張術のための基礎実験およびバルーン拡張術のための基礎実験、乳麋胸治療のための基礎実験もワイヤーの開発が困難であるところで頓座している。 (今年度に予定していた項目)ガイドワイヤー穿刺挿入の練習用キットの考案:ブタの乳麋槽を想定したモデルを練習用キットとして考案する予定だったが、上記理由にて今年度の動物実験が見送りになり、乳麋槽の走行チェックや型どりができなかった。 当初は市販の物より細径のガイドワイヤーを作成できたため、実験動物を用いてリンパ管や胸管の精査が可能と思われていたが、実際のブタリンパ管は想定よりもかなり細かった。そのため「細径ガイドワイヤー、細径カテーテル」ありきで想定したいずれの実験系も、著しく研究が遅れる原因となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
より細径かつ柔軟性に富んだガイドワイヤーを要し、作成を検討しているが、設計段階で材質や追従性の問題を解決できず、新たにブタを用いての実験を開始できない。
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Strategy for Future Research Activity |
細径ガイドワイヤーの開発を継続する。 開発が間に合わなかった場合には、まず、ブタのリンパ管および乳麋槽の解剖学的特徴をまとめることを先行し、今後の研究に役立てる。
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Causes of Carryover |
(理由) ワイヤーの開発ができなかったので、それを用いての動物実験を行うことが不可能となり当該年度中に実験費として使用することができなかった (使用計画) 引き続きワイヤーの開発費に使用するとともに、開発が間に合わなくても、ブタリンパ管および乳麋槽の解剖学的特徴をまとめることで新たな実験系に役立つ資料を作成するために、動物実験を行う。
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