2017 Fiscal Year Annual Research Report
Focal therapeutic sclerotizing polymer for micro lung cancer
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15K15517
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
島田 順一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60315942)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 肺癌 / 樹脂 / シリコーン / 硬化療法 / エチルシアノアクリレート / 低粘度 / 重合 / エタノール放出 |
Outline of Annual Research Achievements |
MR可視化樹脂の開発の検討会議のあとに、外注の樹脂合 成担当の企業の担当者が病気により入院、手術と治療をうけることを余儀なくされ、MRでの物性テストに供する樹脂の合成が遅れていたが、回復し2017年8月より、樹脂の改良合成に着手できるようになった。 昨年度までの検討結果をもとに、使用するシアノアクリレートの安定剤や粘度を揃 えるため、主にエチルシアノアクリレートを用い、同じ安定化剤を用いることが可能なブチルシアノアクリレートの2つに絞って検討 し、1)シリコーン成分と、シアノアクリレート成分の2つの比率を1:3にした場合、反応速度制御のために混合物の含有率を0. 25wt%ずつ変更ながら、種類を検討し、22ゲージの15センチの穿刺針でシリンジで注入できる低粘度のMRとCT下で可視化できるエタノール産生加水重合反応樹脂合成系を確立した。 先行の知的財産権の特願2016-153227の優先権の期限が来たので、知的財産権の国際化をめざすため、知財内容をより材料に重きを置いて「固形癌治療剤」ととらえなおして、樹脂合成担当企業を共同出願者として加入させた上で、PCT出願を東京の弁理士事務所を使って行った。PCT出願のときの先行文献などの調査評価は「容易に想到できない」との高評価を得て、内容の先進性を確認したうえで、平成30年1月の第52回日本成人病学会(東京)で発表、4月の第118回日本外科学会(東京)で発表を行い、現在、つぎの科学研究費(開拓)に応募中である。
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