2015 Fiscal Year Research-status Report
ゲノムインプリンティングの異常によるマウス脳腫瘍モデルの構築
Project/Area Number |
15K15528
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
福田 真紀 高知大学, 医学部, 研究員 (20735691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上羽 哲也 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (00314203)
八幡 俊男 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (40380323)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | エピジェネティクス / 脳腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
有意なDNA変異を伴わずエピジェネティクスの異常による脳腫瘍の発生モデルを構築するために、発がん時に発現異常を起こすメチル化DNAに関与する遺伝子を探索した。DNAメチル化を維持する遺伝子DNMT1は膠芽腫において顕著な発現の変化は見出されなかった。当初の予定通りDNMTをノックアウトするコンストラクトの作成にも着手している。脱メチル化において重要な役割を果たすDNA脱メチル化関連遺伝子Tet1の発現ベクターを作成した。Tet1の過剰発現や一時的なノックダウンによるインプリントの消失 (LOI) を伴うエピジェネティクスの異常を誘導したES細胞を神経系細胞に分化誘導後、マウス脳内への移植により腫瘍の発生を観察する準備を進めている。また、ウイルスベクターの構築も実施することで神経幹細胞にLOIを誘導する系の構築も進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
混合系統のES細胞入手に手間取った。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通りに研究を遂行する。新たな工夫としては、Tet1によるインプリントが消失する系を確立する。
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Causes of Carryover |
研究が遅延したために使用しきれなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の計画通りに実施する。 主に実験動物の購入に使用する。
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Research Products
(5 results)