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2017 Fiscal Year Research-status Report

NMRメタボロミクスを用いた脳腫瘍血清診断

Research Project

Project/Area Number 15K15531
Research InstitutionNippon Medical School

Principal Investigator

足立 好司  日本医科大学, 医学部, 准教授 (00231928)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平川 慶子  日本医科大学, 医学部, 助手 (30165162)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2019-03-31
Keywords脳腫瘍 / メタボロミクス解析 / NMR / 血清診断
Outline of Annual Research Achievements

脳腫瘍の血清診断に NMR メタボロミクスの技術を応用することを目的に研究を始め、倫理委員会の承認を得て、脳腫瘍患からの血液検体を集積した。血清は、遠心分離により細胞成分等の不溶分画を除去し、マイナス80度の超低温フリーザーに保存した。同患者からは、通常行われている血液生化学データ、核医学検査を含む画像所見、病理組織診断、臨床経過などの臨床情報も収集し、データ解析の際に検体ごとの臨床情報を振り返ることができるようにデータベース化した。NMR 計測に際しては、この情報を連結不可能な匿名化情報として保存した。
3年目となる平成29年度までに52例の脳腫瘍患者の同意が得られ、50例の血清を収集することができた。(1例は同意を得たものの、血清量が不十分でエントリーできなかった。もう1例は溶血が著しく利用できなかった。)検体測定は、研究分担者である平川らが確立した独自の計測方法およびメタボロミクス解析の手法で行った。その結果を解析しているが、臨床情報の変更・確認を要しているため、平成29年度中には結果を得られていない。その理由の一つに、平成28年度に WHO の脳腫瘍分類が形態分類から分子情報に基づくものに大きく変更されたため、診断の再確認が必要になったことが挙げられる。特に、従来の病理組織診断とは異なるカテゴリーに属する診断名となった症例があり、臨床情報との相関についてもデータ解析を要している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

初年度に起きた超低温フリーザー故障により検体が散逸したたため、検体の収集を新たに仕切り直して開始したが、十分な数の集積には至らなかった。また、平成28年度に脳腫瘍分類が大きく改訂され(WHO 2016 分類)、検体情報の新分類に基づく見直しを要した。

Strategy for Future Research Activity

既に NMR 測定を行った検体が約50あり、現在測定準備中の検体も少数あり、これを今後測定していく。また、測定検体の解析を実施し、血清での脳腫瘍の診断が本技術により可能かどうか検討する。
平行して、更なる検体の蓄積を行い、脳腫瘍の亜分類、悪性度診断が本技術で可能になるかどうかについても、平成30年度中に検討する予定である。

Causes of Carryover

(理由)平成27年度に超低温フリーザー故障により逸失した検体があり、その後に予定通りの検体が収集できなかったことが最大の理由と思われる。また、検体情報についても、脳腫瘍 WHO 分類の大幅な改訂を受け、臨床病理診断の確認作業を行う必要があったことも一因である。
(使用計画)平成30年度は延長申請が認められたため、未測定の手持ち検体に加え、新たな検討の収集に努め、目標最低ラインの60検体の測定を目指したい。データ解析を進め、年度中に成果を発表できるように努力したい。繰り越された使用額は本来、平成29年度までに使用予定であった検体測定および解析用途で大略使われる額相当であり、研究成果を出すことができると判断している。

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Published: 2018-12-17  

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