2016 Fiscal Year Annual Research Report
Production of synthetic peptides with antimetastatic activity through inhibition of uPAR function
Project/Area Number |
15K15609
|
Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
小林 浩 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (40178330)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉元 千陽 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (00526725)
伊東 史学 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20553241)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 卵巣癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
uPAR過剰発現卵巣癌細胞を用いた確認実験 卵巣癌培養細胞株(KOC7cを含んだ3種類)に対して、uPAR遺伝子の一過性導入及び恒久的過剰発現株を作成し第2世代ペプチドの効果を確認する。当教室では遺伝子導入培養細胞実験は多数行っており、uPAR過剰発現株を用いて増殖能、遊走能、浸潤能、薬剤耐性および毒性の影響を確認した。その結果、in vitroでKG9-Gluの浸潤抑制効果を確認できた。Flow cytometryを用いてFITC-uPAがこれらの変異uPAR過剰発現卵巣癌細胞株に結合できないことを確認できた。第2世代ペプチドはこれらの変異uPAR過剰発現卵巣癌細胞株においても、浸潤・転移抑制効果を持つことを評価する。これにより、鍵穴の変異が起こっても第2世代ペプチドが有効であるかどうか現在確認中である。次に第2世代ペプチドはuPAR(鍵穴)の表面を塞ぐために、Glu36、Glu134、Glu135のフックを利用する。そこで、これら3つのアミノ酸をAlaに変更し、第2世代ペプチドが結合できない変異型uPARを強制発現させた株を作成した。上記と同様に、Flow cytometryおよび変異uPAR過剰発現卵巣癌細胞株において、浸潤・転移抑制効果が消失することを実証実験により確認した。 毒性試験 第2世代ペプチドの毒性試験を実施するため、採血及び組織学的検査を行い、血液毒性や組織学的毒性を評価する。新規ペプチドの薬理学的安全性試験のために、毒性基礎試験等の関連初期安全性試験を実施し、その薬効・安全性・薬物動態・物性を総合的に評価するため、(1)構造活性/毒性相関評価(薬理・毒性・薬物動態データ)、(2)薬理作用と毒作用のバランス(薬物動態評価を含めて)から薬効・安全性評価を行っているところである。
|
Research Products
(2 results)