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2015 Fiscal Year Research-status Report

末梢血を用いた腫瘍由来の染色体不安定性の検出:新たなバイオマーカーの開発

Research Project

Project/Area Number 15K15612
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

清水 華子  昭和大学, 医学部, 助教 (20551203)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 関沢 明彦  昭和大学, 医学部, 教授 (10245839)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
Keywords染色体不安定性 / 癌バイオマーカー / 遺伝子産物 / 子宮体癌 / 子宮頸癌 / 卵巣癌
Outline of Annual Research Achievements

本研究では癌罹患患者の血液内に浮遊する染色体不安定性による遺伝子産物の測定を行い、新しい癌バイオマーカーの検索を行なうことを目的としている。NIPT(無侵襲的出生前遺伝学的検査(Noninvasive prenatal genetic testing))コンソーシアムにて採取され測定された約12000人の血液より異常な遺伝子産物を確認し得た3人より腫瘍性病変が確認されている。NIPTで採取される血液は妊婦の血液であり癌罹患患者を対象としたものではない。そこで、本研究では癌に罹患していることが判明している患者、癌が疑わしい患者、前がん状態にある患者の血液より同様の測定をすることで癌バイオマーカーとなりうる遺伝子産物の測定を行ない、特定する事を目的とする。対象疾患は子宮体癌(含、子宮内膜増殖症)、子宮頸癌(含、子宮頸部異形成)、卵巣癌(含、境界悪性腫瘍)である。サンプル(血液)の採取は、治療開始前(手術・放射線治療・化学療法など)、治療中、治療後に採取する。
平成27年度は当院IRB承認後、遺伝子研究のための血液採取の同意の取れた患者からサンプルの採取を開始した。サンプルの保存やデータ管理の方法を構築し患者の同意から検体採取までがスムーズに進むように環境整備を行った。現在までにMPS法による解析を28名に開始し結果を検証中である。サンプル保存やデータ管理の基盤作りに時間を要したため検体回収開始が遅れたたため当初予定していた数には及ばない。遺伝子解析も開始はしているが、まだ検体数が少ないために評価は平成28年度以降に検体数が増加した状況で行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

IRBへの申請・承認に時間を要し、検体の保存やデータの管理方法の構築にも時間を要したため、検体採取の開始時期が予定よりも遅れた。そのため全体として平成27年度に採取できた検体の数が少なくなった。遺伝子解析は少しずつ開始しているものの評価を行なうには検体数が少ないため未だ評価はできていない状況である。

Strategy for Future Research Activity

患者同意を得るとともに検体の回収に努める。
また、検体の解析を同時に進行させ発表・論文作成に着手する。

Causes of Carryover

本年度は研究準備に時間がかかり、検体の採取等の実務的な作業の開始が当初の予定より遅れたため次年度使用額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

本年度予定していた検体の回収を急ぎ、検体回収後は順次解析を行っていく。解析終了後は学会発表・論文作製を行なう予定である。解析及び学会発表・論文校正に費用がかかるものと見込まれる。

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Published: 2017-01-06  

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