2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a novel biomarker using peripheral blood for detection of tumor derived chromosome instability
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15K15612
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
清水 華子 昭和大学, 医学部, 助教 (20551203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関沢 明彦 昭和大学, 医学部, 教授 (10245839)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | cell free DNA / MPS法 / 婦人科悪性腫瘍 / CNV / 染色体不安定性 / 腫瘍マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
染色体不安定性を持つ腫瘍細胞に由来するDNAが細胞崩壊に伴い末梢血中に放出される。末梢血cell-free DNAを網羅的に次世代シークエンサーで解析する(MPS法)ことで、担癌状態の患者の染色体レベルでのDNA量の変化を捉えることが可能かを検討する。婦人科悪性を疑う患者を対象に、術前に採血し、それをMPS法で解析する。どのような症例で染色体不安定性を持つ腫瘍細胞が存在するかを明らかにすることで、腫瘍マーカーとしての応用の可能性も解明することを目的とした。
同意を得た婦人科悪性腫瘍に罹患した患者の血清より、出生前検査で使用されている方法を用いて、末梢血cell-free DNA中のCNV(copy number variations)を検出する。現在までに64名の患者から血清を得た(卵巣癌:37例、子宮体癌:23例、子宮頸癌:4例)。64例中4例に全ての染色体においてCNVを検出することができた(卵巣癌stageⅢ:2例、子宮体癌stageⅢ:1例、子宮頸癌stageⅢ:1例)。64例中19例で部分的に染色体でCMVを検出することができた(卵巣癌:10例、子宮体癌:9例、子宮頸癌:0例)。 婦人科悪性腫瘍患者においてcell-free DNA中のCNVを検出できることが明らかになった。悪性腫瘍を有する患者のcell-free DNAを解析することにより悪性腫瘍を検出することにつながると考えられた。しかしながら、現時点で感度は未だ低く、今後症例の集積及び解析を追加し検討する必要がある
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