2016 Fiscal Year Annual Research Report
The analysis of skin-liver network during skin wound healing
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15K15647
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山内 彩記子 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (10747091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 睦 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (30333800)
館 正弘 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50312004)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 創傷治癒学 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度の実験に続き、内臓神経切離による創作性後の肝臓への影響について研究を行った。マウスを麻酔下で開腹した後、肝臓への迷走神経(または交換神経)を切離した。同様に開腹し疑似手術をしたマウスをcontrol群とし、迷走神経切離群、交感神経切離群、control群に各々、上記手術7日後に皮膚に創作性し、①肝臓、皮膚、末梢血の延焼細胞集積の解析 ②肝臓、皮膚、末梢血サイトカイン・ケモカイン産生の解析 ③血清中神経伝達物質の解析 を行った。以上により皮膚から肝臓への伝達機構の解明につながることが示唆された。 次にC57BL/6マウスの肝臓より細胞を採取し、長期間のトレース事件が可能な低毒性精細胞経口ラベルPKH26を肝臓から採取した細胞に取り込ませ、標識した細胞を養子移植する。養子移植後40日目、マウス創を作成し、免疫化学染色およびフローサイトカインについても解析を行った。 これまで、皮膚創傷後、皮膚以外の臓器における炎症性細胞の活性化、創傷治癒促進への関与については全く報告されていない。本研究は、肝臓と皮膚創傷との関連について、免疫系細胞・炎症性細胞に焦点をあて解析する初めての試みである。本研究により、皮膚創傷と肝臓の免疫系細胞によるネットワーク機構があきらかになれば、全身の免疫反応を介した新たな創傷の治療法につながることが期待され、今後も今回の実験結果よりあらたな発見に発展することが予測される。
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