2015 Fiscal Year Research-status Report
線維芽細胞の未分化性獲得の際のエピジェネティックス変化
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15K15656
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40224919)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 皮膚 / 再生 / エピジェネティックス |
Outline of Annual Research Achievements |
2次元培養と非接着培養皿による細胞凝集塊のDNAメチル化の網羅的解析を行うためには、可及的に2者の細胞の条件を合わせる必要があるので、ヒト皮膚由来線維芽細胞を用いて、一部はSkps用培養液(DMEM/F-12+bFGF+EGF+B27)の無血清培地で2次元培養を、一部は1%の寒天でプラスティックディッシュをコーティングした非接着性培養皿に、Skps用培養液で浮遊させた線維芽細胞を播種し、細胞凝集塊を形成させた。それぞれの培養開始後、1週ごとに4週目まで細胞の一部を回収し、MTT assay,BrdU取り込み, TUNEL法,を使用して細胞死や増殖が停止する時期の決定を行った。細胞死と増殖が停止する時期を決めたのちに、それぞれの細胞を4%パラフォルムアルデヒドで細胞を固定し、一部はwhole mountで免疫染色を行い、一部はパラフィン包埋し、2 μmの切片を作成し、これまで未分化マーカーとして報告されているさまざまな因子につき免疫染色を行った。これら因子につき、real time RTPCRを用いて、凝集塊総量の遺伝子発現の変化について定量的に観察した。また、ヒト間葉系幹細胞分化誘導試薬を用いて、脂肪、骨、軟骨への分化誘導効率を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画書どおりに、おおむね順調に研究が推移している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度の計画に則り、研究を遂行する。
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Causes of Carryover |
使用に際し、端数が生じました。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究用の油性ペンなどの購入に充てる予定です。
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