2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K15658
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
丸藤 哲 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30125306)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 外傷 / 凝固 / 線溶 / DIC / 出血 |
Outline of Annual Research Achievements |
外傷後の凝固線溶動態解明を目的とした研究を前向きおよび後ろ向きに実施した。希釈・低体温・アシドーシスが外傷後凝固線溶系変化の本態と考えられていたが、これらの原因以外に外傷自体が引き起こす凝固線溶系変化があることを確認した。重症外傷では、生理的止血・創傷治癒過程が破綻し病的凝固線溶系変化が起こる。この病態は凝固亢進、凝固制御機能不全、線溶抑制であり、播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation, DIC)の病態生理に一致する事を確認した。この病態は、Noble-Collip drum shockモデルを使用した基礎実験においても確認することができた。これらの結果を国際学会で発表し、さらに、これまでの教室における研究内容と合わせて数本の英文総説および英文原著として公表した。この結果に基づき本研究の目標である多施設共同研究を計画し実行に移した。日本救急医学会が公募する学会主導研究に応募し同学会の承認を得た。我々の教室が主管校となるため、北海道大学病院自主臨床研究委員会に研究計画書を提出して同委員会の承認を得た。この承認に基づき2015年に日本救急医学会専門医指定施設に対して研究参加の公募を開始した。2016年3月までに約80施設の研究参加があり、2016年4月から症例登録を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
自施設での研究は臨床および基礎研究ともにおおよその結果を出すことが出来た。この結果に基づき次の目標である多施設共同前向き臨床研究を計画し、実施に向けての活動を開始した。単独施設ではなく多施設共同研究であるため、研究参加各施設の倫理委員会承認に多くの時間を要した。参加全施設の倫理委員会承認を確認して研究を開始する必要があるが、この全参加施設倫理委員会承認に時間を要した事が多施設共同前向き研究開始の遅れの原因と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
症例登録は1年を予定し、2017年3月に終了する。その後、登録データを解析して公表予定である。
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Causes of Carryover |
多施設共同研究を計画し実施に向けての活動を開始したが、研究参加全施設の倫理委員会承認に時間を要した。このため研究開始が遅れ未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記理由により生じた未使用額140万円は、研究計画中にある今年度の外傷後凝固線溶系の検体測定に使用予定である。検体測定は外部委託するが、その内容に関して北海道大学の承認済みである。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] DIC in trauma.2015
Author(s)
Gando S
Organizer
XXV Congress of the International Society on Thrombosis and Haemostasis and 61st Annual SSC Meeting, June 21, 2015 Toronto
Place of Presentation
Metro Tronto Convention Center (Tronto, Canada)
Year and Date
2015-06-20 – 2015-06-25
Int'l Joint Research / Invited
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