2017 Fiscal Year Annual Research Report
Functional analysis of stem cell in salivary gland aging
Project/Area Number |
15K15678
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
美島 健二 昭和大学, 歯学部, 教授 (50275343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安原 理佳 昭和大学, 歯学部, 講師 (20453649)
河野 葉子 昭和大学, 歯学部, 准教授 (40195681) [Withdrawn]
田中 準一 昭和大学, 歯学部, 助教 (40710166)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 唾液腺 / 老化 / 幹細胞 / CD133 |
Outline of Annual Research Achievements |
表面マーカーを用いた唾液腺幹細胞の単離法を検討した。具体的には、若齢マウス(6週齢、C57BL/6J、雌)および老齢マウス(84週齢、C57BL/6J、雌)より顎下腺を採取し、余分な脂肪組織や結合組織を除去後に重さを測定した。 その後、メス刃により細分化し、Collagenase(750U/ml)とHyarulonidase(500U/ml)、TrypleおよびDispaseにより細胞を分散化し40μmのナイロンメッシュを通した。さらに、分散化した細胞を抗CD133APC標識抗体、抗マウス血球系PE標識抗体(CD3/Gr-1/CD11b/CD45R/Ter119/CD45) で4℃、30分間処理後、flow cytometerによるCD133陽性細胞の単離と、その割合を測定した。また、単離した細胞を EGF(20 ng/ml), FGF-2 (20 ng/ml), N2 supplement, insulin(10 mg/ml), dexamethasone(1 mM)を含んだDMEM/F12培地に懸濁した。培地25μlに懸濁した10,000個の細胞を50μlの成長因子不含のマトリゲルと混合し12ウエルプレートに播種し、2週間後に形成されたsphere数を測定した。結果として老齢マウスの顎下腺におけるCD133陽性細胞の割合は約2.1%で、若齢マウスの4.1%のおおよそ半分であることが明らかとなった。また、sphere形成能においても、老齢マウスにおいて若齢マウスと比較して有意に低下していることが明らかとなった。これらのことから、マウス顎下腺では、加齢において幹細胞数の減少のみならず幹細胞機能の低下が認められる可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)