2015 Fiscal Year Research-status Report
「急がば回れ」の骨再生:骨吸収促進薬を用いた新規骨疾患治療薬の探索
Project/Area Number |
15K15683
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐伯 万騎男 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30273692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿原 嘉人 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40379938)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 骨 / 破骨細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らは、骨粗鬆症などの骨疾患に見られる骨吸収亢進メカニズムの解明とその治療薬の開発をめざし、破骨細胞分化に影響を与える低分子化合物のスクリーニングを行ってきた。ケミカルライブラリーとして、化学療法基盤支援活動より提供された生理活性化合物ライブラリーを用いた。このライブラリーは、基本的に標的分子が明確で、現在の生命科学研究で阻害剤として定着した約400種類の低分子化合物で構成されており、マウス前駆破骨細胞(RAW264.7)に対してスクリーニングを行った結果、破骨細胞分化を促進する化合物8種類、抑制する化合物7種類を単離した。 破骨細胞分化を促進する化合物では、GSK3阻害剤であるケンパウロンと1-アザケンパウロンが高い促進効果を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
破骨細胞を活性化させる化合物としてケンパウロンを同定し、論文をpublishすることができた
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Strategy for Future Research Activity |
ケンパウロンがin vivoで骨形成を促進することが予備実験として得られたので、これをさらに検証していく
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Research Products
(2 results)