2015 Fiscal Year Annual Research Report
骨細胞ciliaの機能解析を基軸としたインプラント周囲骨吸収制御戦略
Project/Area Number |
15K15713
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
細川 隆司 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60211546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 祐介 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (00611287)
向坊 太郎 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (50635117)
正木 千尋 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (60397940)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 物理刺激 / 細胞分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、骨吸収に関する骨細胞の役割が徐々に明らかになってきており、骨細胞のメカノセンサーとしてcilia(繊毛)が重要と考えられているものの、そのメカニズムは判っていない。そこで本研究の目的 は、生理的な術後骨吸収に密接に関わっている『物理刺激』に焦点を当て、人工無重力装置を用いたいわゆるメカノバイオロジーによる研究デザイニングにより、『骨細胞の繊毛』が関与する骨吸収メカニズムの一端を解明し、臨床における生理的骨吸収制御のストラテジー構築の端緒を目指すものである。骨細胞は、長期の培養が可能で骨細胞として複数の分化段階を発現する株化細胞IDG-SW3および長期の実験には適さないものの実際にマウス長管骨内に存在する骨細胞を抽出したプライマリー細胞を用いた。IDG-SW3は、増殖培地(INF-γを含む)を用いて33℃インキュベータ内で培養.実験開始には2日でコンフルエントになるよう4 x 104cells/cm2で播種。コンフルエントに達したら分化培地(INF-γを含まず、 50 μg/ml ビタミンCおよび4mM βグリセロリン酸を含む)に交換して37℃のインキュベータに移して培養。細胞の分化を、Day3~4でDmp-1の発現とともにGFPが発現することで、顕微鏡下で観察確認し、さらにDay 10~14で強い発現を確認。2~3日ごとに培地交換し、0日および3,7,10,14,21,35日でのN=3でのサンプルを回収。細胞数のカウント、回収した細胞よりtotal RNAおよびtotal proteinを抽出。一方、プライマリー細胞は、トランスジェニックによりDmp-1とGFPが同時に発現するマウスより大腿骨および脛骨を回収。培地内で骨を分割し、コラゲナーゼおよび EDTAを含む培地にシェーカーにかけながら交互に浸漬して細胞を抽出。抽出した細胞は4日間静置後に培地交換してから実験に使用した。現在まで細胞の安定した抽出および培養に時間を要してきたが、人工無重力装置による実験に着手しており、実験結果を検討中である。
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Research Products
(1 results)