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2015 Fiscal Year Research-status Report

咬合に起因するエピジェネティックな変化

Research Project

Project/Area Number 15K15760
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

槇 宏太郎  昭和大学, 歯学部, 教授 (80219295)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田嶋 敦  金沢大学, 医学系, 教授 (10396864)
市川 雄大  昭和大学, 歯学部, 助教 (30635058)
山口 徹太郎  昭和大学, 歯学部, 准教授 (40384193)
権 佳奈  昭和大学, 歯学部, 助教 (50750650)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
Keywordsエピジェネティック / 咬合
Outline of Annual Research Achievements

Melvin L. Mossは『Functional matrix theory』を著述する中で顎発育におけるエピジェネティックな関与を理論上、定義づけている。しかし、その実像を視る試みはなされていない。発生や疾患におけるエピジェネティックな遺伝子制御で重要な役割を果たしているDNAメチル化は近年のマイクロアレイによる高次のゲノム解析技術の進展により、極めて効率良く網羅的に解析することが可能となった。本研究は著しい顎顔面骨格の違い、ならびに外科的矯正治療によるドラスティックな咬合変化について、ゲノム全域のDNAメチル化プロフィールを解析(Epigenome wide association studies;EWAS)し、エピジェネティックな修飾の存在を確証するとともに、共通したエピジェネティクス制御を受ける遺伝子(群)を同定することを目的とする。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本課題は既に関連倫理委員会の承認を得ている。対象者は昭和大学歯科病院矯正歯科に来院されている成人患者について協力を依頼、文書による同意を得たものである。平成27年3月末までに一次スクリーニングとしての20名4ステージの検体収集が完了する。顎顔面骨格比較―対象群の80名の検体収集は完了している。
臨床情報解析:昭和大学歯科病院矯正歯科に来院されている患者について協力を依頼、文書による同意を得たもの。顎の離断を要する骨格性不正咬合を含む不正咬合患者。日本人成人。顎の離断前、離断後3か月、離断後6か月、離断後1年等、治療段階に応じた最大4回。別に顎顔面骨格的特徴をレントゲン写真(側面セファロ、正面セファロ、パノラマX線写真、コーンビームX線撮影画像)から前後的、垂直的等で群間比較する。咀嚼筋筋電図、咀嚼効率等 機能分析評価もパラメータとして取り入れる。
メチレーションアレイ解析:臨床情報収集の際に同時に収集した検体(唾液)からDNAを抽出する。 1.サンプルの断片化 2.DNA 変性 3.免疫沈降 4.濃縮 5.増幅 6.標識 7.ハイブリダイゼーション 8.アレイの洗浄・乾燥 9.アレイのスキャニング

Strategy for Future Research Activity

メチレーションアレイデータの解析
ソフトウェア(現有)を使用してデータを抽出する。IP 対インプット比を算出し、その比率データから判定されたピークは遺伝子の転写開始点と共にゲノム上にマップされる。①ハイブリダイゼーション済みアレイをスキャニングする。②各プローブのシグナル強度を算出する。③それぞれのプローブのCy5/Cy3 = IP/Input シグナル強度比を算出する。④ピーク解析を行う(メチル化候補箇所を抽出する)。
研究成果の総括:本研究成果を学会、論文へ報告する。学会報告は歯科分野のみならず法医学、人類遺伝学分野においても報告する。購読者数の多い歯科商業誌へも総説を投稿することを予定する他、新聞や雑誌といったメディアを通じて成果を公表し、学術的な波及に努める。

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Published: 2017-01-06  

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