2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K15763
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
山崎 和久 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00182478)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ERストレス / 分子イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
小胞体ストレスとは、脂質やタンパクの合成・輸送、高次構造形成を行う場である小胞体に制御能力を超える負荷がかかり、異常タンパクが蓄積して細胞機能に異常が生じる状態である。感染や炎症においては様々なタンパクが大量に合成されることから、小胞体ストレスに対する細胞機能は組織破壊と密接に関連している。 当初予定は平成27年度の早い時期に、小胞体ストレス応答を可視化できるERAIマウスを増殖させ、口腔感染モデルの作成、あるいはLigature-indeuced periodontitis モデルを作成する予定であったが、繁殖ライセンスの獲得、胚の受領手続き、個体の繁殖等に手間取り、予定通りの実験が十分行われなかった。そのため、C57BL/6マウスを用いてLigatureモデル、咬合性外傷モデルを作成し、前者においては歯肉および肝臓の、後者においては歯肉のERストレス関連遺伝子の発現解析を行った。 その結果、炎症性骨破壊モデルであるligatureモデルではGrp78の有意な発現上昇が歯肉、肝臓のいずれにおいても認められ、非炎症性の骨破壊モデルである咬合性外傷モデルではCHOPの発現が抑制される傾向が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ERAIマウスの個体生成、繁殖に思いの外時間がかかり、当初予定していた実験が実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年3月より個体増殖に取りかかり、個体数が増えてきたため、生後5週齢より口腔感染モデル、Ligature-induced periodontitisモデルを作成し、歯周組織、肝臓、血管を対象としてXBP1の発現を解析する。また、当初予定通りDSS colitisモデル、タイプIIコラーゲン免疫による実験的関節炎モデルに対する解析も実施する予定である。
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Causes of Carryover |
物品購入等の納品検収は平成27年度内に完了したが、支払いが4月となり次年度となったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度内に執行済みであり、支払いは4月に完了している。
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Research Products
(1 results)