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2016 Fiscal Year Research-status Report

精神疾患患者へのハンドマッサージを用いたケア技術の開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15K15809
Research InstitutionMeio University

Principal Investigator

鈴木 啓子  名桜大学, 健康科学部, 教授 (60224573)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平上 久美子  名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (00550352)
鬼頭 和子  名桜大学, 健康科学部, 准教授 (90714759)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywordsハンドマッサージ / 精神疾患患者 / ケア技術 / 精神看護 / 代替補完療法
Outline of Annual Research Achievements

平成27年度に作成したハンドマッサージ(以下HMとする)のプロトコールについて、精神専門看護師および熟練看護師を対象に面接調査を実施しその評価を行った。その結果、研究者らの作成したHMのプロトコールについては実施可能性、効果の予測について肯定的な評価を得ることができた。HMを看護技術として実践に活かしていく可能性を提示できている点を評価された。その一方で、HMによる支援の困難な事例の特徴や課題を明確化する必要性の指摘も受けた。また、熟練看護師からは実際に入院患者から受け入れられる過程を示すことの必要性を指摘された。研究者間での検討を重ね、プロトコールについては大よそ活用できると判断に至った。その後、精神科病院急性期治療病棟において、研究者らが定期的に訪問し1か月半に渡りプロトコールに則ってHMを実施した。対象は入院害者18名である。ハンドマッサージ開始時期は入院1か月未満が6名、1か月以上2か月未満が4名、2か月以上3か月未満が6名、3か月以上が2名であった。15回の訪問を通して延べ89名の患者が1回以上のHMを受け、3回以上継続的に実施した者は11名で平均年齢は56.9(±17.3)歳であった。療病棟において回復段階に合わせて患者がHMを自ら利用するニーズを示し、リラクセーションや気分転換といったセルフケアのために活用することが明らかとなった。一方で病棟スタッフからの要請で病状が不安定だが心地よさを提供することが効果的と判断される対象者に導入されることもあったが、こられの患者については利用の継続は1回のみの場合と継続する場合に分かれた。
以上を踏まえて、さらに今年度は精神科病院急性期病棟における入院患者を対象としたハンドマッサージを実施し分析対象者数を重ねることとHMを希望しなかった患者から聞き取り調査を行いその理由やニーズを検討していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

精神科病院1施設でのハンドマッサージの実施については、1週間のフィールドワークおよびその後1か月半の間、急性期治療病棟での入院患者を対象としたハンドマッサージに実施ができた。その結果およびハンドマッサージのプロトコールについての熟練看護師を対象とした聞き取り調査の実施が予定より遅れている。

Strategy for Future Research Activity

平成28年度の研究成果から精神科急性期治療病棟において回復段階に合わせて患者がハンドマッサージを自ら利用するニーズを示し、リラクセーションや気分転換といったセルフケアのために活用することが明らかとなった。一方で病棟スタッフからの要請で病状が不安定だが心地よさを提供することが効果的と判断される対象者に導入されることもあったが、こられの患者については利用の継続は1回のみの場合と継続する場合に分かれた。
以上を踏まえて、さらに今年度は精神科病院急性期病棟における入院患者を対象としたハンドマッサージを実施し分析対象ケースを増やすことと、ハンドマッサージを希望しなかった患者から聞き取り調査を行いその理由やニーズを検討していく予定である。また、合わせて活用しているプロトコールについて複数の熟練看護師および専門看護師から研究成果も含めて面接調査を実施する予定である。今年度は、ここまでの成果を国際学会で発表すると同時に、最終年度として複数名のエキスパート看護師による研究成果の評価を行い、今後の研究課題を明確化する予定である。

Causes of Carryover

今年度作成したハンドマッサージのプロトコールについて精神専門看護師からの評価のための面接を実施することができたが、臨床の熟練看護師による評価のための面接調査は1名のみであり、主に謝金に予定していた予算執行額が残った。

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成29年度は最終年度となるため熟練看護師を対象とし、研究者らが作成した精神障害者を対象としたハンドマッサージのプロトコールについての評価を得る予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2017 2016

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results,  Acknowledgement Compliant: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] ハンドマッサージ中の健康な成人の姿勢と視線およびハンドマッサージをめぐる認識―観察および面接調査を通して―2017

    • Author(s)
      鈴木啓子, 鬼頭和子, 平上久美子
    • Journal Title

      名桜大学紀要

      Volume: 22 Pages: 1-9

    • Open Access / Acknowledgement Compliant
  • [Presentation] ハンドマッサージを受けた健康な成人の身体と視線―観察および面接調査を通して―2016

    • Author(s)
      鈴木啓子, 平上久美子, 鬼頭和子
    • Organizer
      第42回日本看護研究学会学術集会(つくば)
    • Place of Presentation
      つくば
    • Year and Date
      2016-12-10 – 2016-12-10

URL: 

Published: 2018-01-16  

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