2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of teaching methods using AR technology in nursing education and safety
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15K15816
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Research Institution | Shoin University |
Principal Investigator |
風岡 たま代 松蔭大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50224382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立野 貴之 松蔭大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50564001)
舘 秀典 東京福祉大学, 保育児童学部, 講師 (90402148) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 医療安全 / 看護基礎教育 / 安全教育 / シミュレーション教育 / ICT教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、看護大学3年生が成人看護学急性期実習で体験したヒヤリハットと3年課程看護短期大学3年生の同実習での調査結果を比較した。結果、看護学生が実習で体験するヒヤリハットに差はなく、シミュレーション教材は、看護大学生にも短期大学生にも使用できると考えた。次に、臨床の医療安全室看護師への調査で明らかにした、新人看護師に多いインシデントが与薬とドレーンやチューブに関することであることから、看護学生も体験する可能性の高い、手術後患者でシミュレーションを作成しなおした。場面は、肺がんの術後患者で、点滴やドレーン、チューブの入っている状態での、①バイタルサイン測定と②臥床状態での寝衣・シーツ交換とした。そのシミュレーションを、看護大学の4年生7名に実行してもらい、結果から看護教員6名で内容の調整を行った。調整したシミュレーションを、臨地実習を経験していない看護大学2年生48名に実行してもらい、写真やビデオに収め、看護教員でAR教材のシミュレーションとして使用できるかを討議した。さらに、ICTによる運用システムの開発では、看護教育における学習支援システムとAR教材を連携したシステム設計を行った。このシステムは、上記のシミュレーション教材を利用した学生の評価を行うシステムで、AR教材を利用した場合でも高い効果が期待できることを示した。結果、以下の2点が明らかになった。 1.シミュレーションにおいて、バイタルサインの測定でも、寝衣・シーツ交換でも、ドレーンや点滴に関するインシデントが生じやすい 2.ICTで運用する際、開発した看護教育における学習支援システムとAR教材の連携は可能であり、運用による効果が期待できる 最終年度では、過年度の研究の成果に加え、看護基礎教育における医療事故防止の安全教育のシミュレーション教材が、ICT運用とAR教材の連携によって設計できることが示唆された。
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