2017 Fiscal Year Annual Research Report
Supporting patient's decision making to find right access to medical care in healthcare facilities with emergency medical services in Japan
Project/Area Number |
15K15817
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Research Institution | Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences |
Principal Investigator |
臼井 美帆子 (笹鹿美帆子) 東京有明医療大学, 看護学部, 講師 (90292565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 豊明 放送大学, 教養学部, 教授 (20301830)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | トリアージ / 看護師 / コンピテンシー / 外来 / 2次救急 |
Outline of Annual Research Achievements |
【概要】受診科決定支援を行う看護師に必要なコンピテンシーについて、モディファイド・デルファイ法を用いて専門家集団(エキスパートパネル)による意見 収斂を行い明らかにした。 本研究では、受診科決定支援を行う看護師のコンピテンシーについて見識のあるエキスパートパネル85名(選定基準については後述)を対象に、3回にわた り80項目(2回目及び3回目はエキスパートパネルより追加された84項目)の項目毎に7段階のリッカート尺度(全く重要でない~非常に重要)を付し、質 問紙調査を繰り返した。2回目・3回目調査は、それぞれ1回目・2回目の調査結果(匿名化された集計結果)を付した質問紙の送付を行った。 【結果】3回の調査の結果、84項目の中央値の傾向は、1)1項目(受診科決定支援の経過や結果などについて統計をとることができる)のみ7段階中4(ど ちらともいえない)であった、2)全項目において7段階中7(非常に重要である)の項目はなかった、3)7段階中6に中央値のある項目は、トリアージに関 する項目7項目中4項目。フィジカルアセスメントに関する項目19項目中2項目。院内システムに関する項目6項目中1項目。院外システムに関する項目3項 目中0項目。感染管理に関する項目1項目中1項目。自己防衛に関する項目1項目中1項目。患者教育に関する項目1項目中0項目。Ⅰ―2人間関係をつくる (コミュニケーション)力10項目中、6項目、看護ケア力19項目中、3項目。専門職間連携力10項目中4項目、質の保証実行力7項目中、0項目であっ た。 【考察】 本調査により受診科決定支援を行う看護師のコンピテンシーに関する84項目中83項目において、重要であることが確認された。これまで、本件について明ら かにした調査はなく本調査により明らかにした意義は大きく、今後の看護ケアにおける質の保証、教育などへの応用が望まれる。
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