2015 Fiscal Year Research-status Report
看護副院長の政策に関する知見に焦点を当てた病院経営参画モデルの検討
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15K15820
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
野村 陽子 京都橘大学, 看護学部, 教授 (90156232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新道 幸惠 京都橘大学, 看護学部, 教授 (30162796)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護副院長 / 政策 / 経営参画 / マネジメント / 意思決定 |
Outline of Annual Research Achievements |
少子高齢社会、疾病構造の変化等を背景に保健医療福祉制度の変革が相次いでおり、このような中で看護の機能が拡大され、病院の経営において看護副院長の存在が重要となっている。そこで、看護副院長が病院経営に一層寄与するためには政策の知見が必要であると考え、看護副院長の政策的知見が病院経営に及ぼす影響を明らかにするために面接調査を行った。 調査対象は関東、関西を中心にネットワークサンプリングによって選定された14名の看護副院長に、研究代表者、研究分担者、研究協力者が分担してインタビュー調査を実施した。面接調査はインタビューガイドを作成して、これを用いて半構成的面接を約1時間行い、その内容はICレコーダに収録し録音データをもとに逐語録を作成した。また、病院の基本情報や看護副院長の看護職としての経験などは事前に基礎情報として収集した。 インタビューの主な内容は、副院長として取り入れている政策、政策に関する情報収集、過去1年間に病院経営に影響を及ぼした具体的な提案、そしてその決定・実現過程への関わり、今後の課題などである。14名の看護副院長が取り組んでいる課題はそれぞれ異なっていたが、副院長というポストを活かして病院経営に参画している様子が調査から明らかとなった。今後はこれらのデータ分析にあたり、専門家のスーパーバイズを受ける予定である。 また、米国アトランタで10月6日から9日まで開催されたマグネットホスピタル学会に参加し、マグネットホスピタルとして認証され看護の質改善に取り組んでいる多くの病院の活動報告を聴取し、次年度の研究予定としている看護副院長の取組について情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年5月に研究班会議を行い、面接調査対象の選定、インタビューガイドを作成し、また調査方法、今後の計画等について協議した。7月には京都橘大学研究倫理委員会の審査を受け、8月に承認された。 9月以降に14名の対象者に対して協力依頼を行い、日程調整を行って各病院を訪ねて面接調査を行った。調査は翌年1月までにすべて終了した。また、調査実施と並行して録音データを逐語録として作成した。 平成28年3月に研究班会議を開催し、面接調査について報告を行い、分析方法について協議した。その結果テキストマイニングによる分析を行うこととし、現在、分析中である。 米国マグネットホスピタル学会には10月6日から9日まで参加し、情報収集を行い、班会議で報告を行った。 なお、面接調査結果の分析について、専門家からスーパーバイズを受ける予定であったが、分析に時間がかかったため、実施していない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度の研究計画は、27年度に行ったインタビュー調査の結果をもとに、看護副院長の政策的知見と病院経営への参画に関する質問紙を作成し、全国の看護副院長約200名を対象に郵送による調査を行う。 集計したデータは業者に入力、集計を依頼し、AMOSで分析してモデルを構築する。その結果のデータの読み取りの信頼性、妥当性を保証するためにモデル構築について、看護副院長のエキスパートからスーパービジョンを受ける。 また、昨年度の米国のマグメットホスピタル学会でコンタクトをとったマグネット認証病院の看護副院長にインタビュー調査を行い、その結果をICレコーダに収録し、逐語録を起こし質的に分析し、結果をモデル構築に活用する。
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Causes of Carryover |
面接調査は20名の看護副院長に行う予定であったが14名となったこと、また、面接調査のデータ分析にあたり、専門家のスーパバイズを受ける経費を計上していたが、これができなかったことが主な理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度において、昨年度実施できなかった専門家のスーパーバイズを受けること、また、米国の看護副院長に対するインタビューを複数個所で行うための経費に充てたい。
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