2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an educational model for palliative care aimed at improving the quality of dying for undergraduate programs
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15K15830
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
川畑 貴美子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (40338190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
常盤 文枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (00291740)
鈴木 玲子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20281561)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護基礎教育 / 緩和ケア / QOD / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、看護系大学の学士過程における緩和ケア教育の現状をQODの観点から把握・分析し、緩和ケアのQOD関連教育モデル試案を作成する。 <研究実績概要> 1.看護基礎教育用の大手5社の教科書250冊の中から、緩和ケアに関連する用語「緩和ケア」「死」「終末期」「ターミナルケア」「エンド・オブ・ライフケア」「遺族ケア」をキーワードに、記載のあった64冊を分析した。すべての看護領域に記載があり、成人看護学領域が15冊と最も多く、5社ともに緩和ケア関連の専門書を発刊していた。総論的な内容では、[定義・概念][倫理][法律][文化・慣習][宗教][死に関連する問題]の6つ、看護実践内容では、[終末患者の看護][看取りケア][悲嘆][家族ケア][在宅ケア][チーム医療][意思決定支援]の7つ、全13に分類した。 2.看護系大学206校と全日制3年課程看護専門学校472校を対象に、質問紙調査し「最期まで生きることを支える教育(以下、「生きる教育」)」の現状と課題を検討した。返送は大学52校(27.5%)、専門学校137校(72.5%)。「生きる教育」は、大学では独立科目が多く、専門学校では非独立科目が多かった。領域では、「成人看護学」の178校(94.2%)が最も多く、専門学校では各領域での教育が多かった。教育内容は、「定義・概念」「身体症状の看護」186校(98.4%)が最も多く、看護実践内容の教育は9割以上の学校で実施していた。大学では独立科目とする学校で「教員講義」「事例」「GW」「映像」「演習」の実施が多く、専門学校は「専門家講義」「講話」の実施が多かった。大学は独立科目で教員が、専門学校は各領域で専門家を活用し、教育方法や教材を精選することが効果的な教育が実施されていたが、今後は、領域を超えた教育の仕組み作りや教員同士の協働の必要性が示唆された。
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Research Products
(1 results)