2017 Fiscal Year Research-status Report
術後呼吸器合併症予防のための肺理学療法とアロマセラピーの融合的実証研究
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15K15832
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
玉田 章 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (50252151)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | アロマオイル / 無気肺予防 / 呼吸機能 / 呼吸筋力 / 呼吸抵抗 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度については、医療機関に入院する患者を対象にアロマオイルの呼吸器合併症予防の効果を検証する予定としていた。しかし、本研究で使用する呼吸抵抗装置やスパイロメーターを研究代表者が指導する大学院生が修士論文の研究に平成29年6月から平成30年3月まで使用したため、使うことが困難となり、補助事業期間の延長を申請した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、肺理学療法とアロマセラピーを組み合わせて、その呼吸器系への効果から術後無気肺を予防しようとするものであり、平成27年度には第一段階の研究として肺理学療法の一つである深呼吸訓練が呼吸訓練器具を使用した訓練と同等の効果があることの示唆を得た。この研究については学術雑誌に原著論文として投稿し、平成30年4月に採択決定がされた。平成28年度には第二段階の研究として呼吸機能等に効果があるとされるアロマオイル(三種混合)を用いて、呼吸機能改善の示唆を得た。平成29年度には第三段階の研究として深呼吸訓練とアロマオイルを併用して臨床でのデータ収集を予定していたが、研究代表者が指導する大学院生が、本研究で使用する呼吸抵抗測定装置及びスパイロメーターを長期間に渡り使用することになり、本研究を進めることが不可能となった。そのため補助事業期間の延長を申請し、平成30年3月20日付で1年間の期間延長が認められた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は、大学院生の臨床でのデータ収集も完了したことから、研究計画を再検討し、まずは健康成人女子を対象に呼吸機能等に有意差があった三種混合のアロマオイルのうち、効果のあるオイルを特定する実験を行う。当初の予定では臨床患者を対象にデータを収集することとしていたが、患者の安全や負担を考慮して、まずは健康成人女子を対象に深呼吸訓練のみの群とアロマオイルを併用した群を設定し、比較検討する。その結果でアロマオイルの併用が有効との示唆が得られた場合に、協力を依頼する医療機関と本学の研究倫理審査の受審をした上で臨床研究を実施し、臨床患者に対して深呼吸訓練のみとアロマオイルを併用した患者群を設定し、換気機能や呼吸抵抗等への影響を検証する。
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Causes of Carryover |
平成29年度は深呼吸訓練とアロマオイルを併用して臨床でのデータ収集を予定していたが、研究代表者が指導する大学院生が、本研究で使用する呼吸抵抗測定装置及びスパイロメーターを長期間に渡り使用することになり、本研究を進めることが不可能となった。そのため補助事業期間の延長を申請し、平成30年3月20日付で1年間の期間延長が認められた。平成30年度は、大学院生の臨床でのデータ収集も完了したことから、研究計画を再検討し、協力を依頼する医療機関と本学の研究倫理審査の受審をした上で、臨床患者に対して深呼吸訓練のみとアロマオイルを併用した患者群を設定し、換気機能や呼吸抵抗等への影響を検証する。
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Research Products
(1 results)